――年齢を重ねると体型が変化してデニムが難しくなってくる、という声をミモレ読者から寄せられることがありますが、和田さんご自身はどうですか?

「私はむしろ逆だと思っていて。デニムほど誰にでも寄り添ってくれるアイテムってないんじゃないかなと。サイズ展開も他のボトムとは比べものにならないほど多いし、シルエットもスキニー、テーパード、ストレート、最近だとエッグシルエットなど、本当にさまざま。年齢を重ねて体型が変化したら、そのときの体型に合うデニムを選べばいいし、デニムなら絶対に合うものがあるって思っています。

 

ジャケットはアームホールや身頃のサイズ感を調整し、すっきりとした見た目ながら、リラクシングな着心地を実現。パンツはウエスト位置を高め、膝下からゆるやかに広がるフレアシルエットにすることで、脚長効果も抜群です。

人によって似合うデニムは千差万別ですが、ハイライズで少し裾がフレアになったストレートシルエットは、いちばん多くの人をきれいに見せてくれるデニムだなと思って、今回のコラボでも作りました。デニムと少し離れていた人、きれいめのファッションが好きな人におすすめしたいインディゴ、カジュアルが好きという人のためのブルーの2色あります。セットアップにもできるジージャンも作ったのですが、どちらも思っていた以上のものに仕上がっていて本当に感謝しています。私ははいたときの感覚と見た目でデニムを選んでいるので、細かいパターンのことやデニムならではのデザインには詳しくない。その部分をブランドの皆さんが細やかにアイデアを出してくれて、理想を叶えたアイテムができました」

 

――デニムは誰にでも寄り添ってくれるアイテム、確かにそうだし、本当に素敵な考え方です。

「好きなものを我慢したり、無理なことをしてまで、体型維持したいとは思っていません。これからさらに年齢を重ねても、体型を気にして自分が着たいものも着ないよりも、体型がどうなったとしても、堂々と好きなものをずっと着続けけられる人でいたいなと思っています。特に食は我慢したくないので、どうしても味が濃いものや脂っこいものが多くなる外食にも気を付けつつ、家でごはんを作って食べるようにはしています」