子供のころから、いつになったら子供の勉強に対する「やる気のスイッチ」が入るんだろうと思い続けた母。小学校6年生の終わりになり、ついにそのスイッチがオンになったと思うようになりました。それまでの過程や、スイッチが入ったきっかけや、意外ながらとても大事だったことを紹介します。

 

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息子がいつやる気になってくれるだろうとずっと思い続けた母

いちばん長く続いたのは、小1から小6、そしてこれからも続けていく予定の野球。

私自身、“好きこそものの上手なれ”と思っているので、子供自身が楽しいと思えること、好きだと思えること、夢中になれることが見つかったらいいなと思い、子供が小さいころから、体操教室、野球、水泳、剣道、英会話、学習塾と、子供が興味をもったものは、習わせてきました。中学受験塾に入ったのも、子供自身が行きたいと言ったことがきっかけでした。

それぞれ楽しみ、それなりに頑張っていましたが、親としてはいまいち子供の“本気度”を感じられないものもあり、息子の「やる気のスイッチ」はどこにあるのかと常々考えていました。

みんなと同じように塾を続けていたら、いつかその気になるだろうと考えていたが……


中学受験塾も、通い続けていたら、いつかやる気になってくれるのではと思っていましたが、いつになっても「やる気のスイッチ」はオンにならず、しまいには中学受験を撤退するという決意をすることになったのです。

“みんなと同じ”よりも“自分のペースで”。息子の「やる気スイッチ」のカギはここにあった


最近になって、息子にふと「中学受験の塾を辞めたいと思ったのはなんでだったの?」と聞いてみました。すると、返ってきたのは私が想像していたのとは違う、意外な答えでした。

息子が嫌だと感じていたのは「自分の気分が乗っていないときも、決められた時間に、決められた場所で勉強をしなければいけないこと」だったのです。

男女の性別による本質的な違い、性格の違い。子供と自分は違う人間

写真:Shutterstock

私が当時、息子のこの気持ちを理解できていなかったのには、“子供と自分はまったく別の人間である”という根本的なことを忘れていたからです。

私が子供のころは、息子とはまったく違う性格で、「みんなと同じなほうが安心する」「みんながやっているから自分もやらなきゃ」「成績が悪いと恥ずかしいから、頑張って勉強をしよう」というタイプでした。

だから、息子も塾に通っていたら、そのうちそのムードが当たり前になって、勉強への「やる気のスイッチ」がオンになるのかなと思ってしまっていたのです。

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海外に住むだけで「英語がペラペラ」になるのは“ウソ”?中学受験を撤退し留学した小学生親子の意外な現実
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