大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で演じた公暁役で、大きな注目を集めた寛一郎さん。国際的な活躍をする俳優として映画界での存在感を増す池松壮亮さん。『せかいのおきく』は、若いころから「親戚のような関係」だったと語る二人が初めて共演するモノクロの時代劇です。二人が演じる中次と矢亮は、その日暮らしの「汚穢(おわい)屋」。世界がひっくり返る幕末の大事件「安政の大獄」を目前に、その激動が嘘のような穏やかで、のんびりした日常と青春が描かれる……のですが、映画はそこにつながっていないようで、つながっている「今」という時代を浮かび上がらせます。そのキーワードーー江戸時代のエッセンシャルワーカー「汚穢屋」とは?

 

寛一郎
1996年生まれ、東京都出身。2017年俳優デビュー。映画『心が叫びたがってるんだ。』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『チワワちゃん』『菊とギロチン』『劇場』『泣く子はいねぇが』、ドラマ『グランメゾン東京』『ゴシップ』などに出演。近作はNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の出演でも注目を集める。

池松壮亮
1990年生まれ、福岡県出身。2003年、映画初出演となった『ラストサムライ』で注目を集め、以降、映画を中心に数々の話題作に出演し活躍。19年には主演を務めた『宮本から君へ』で第93回キネマ旬報ベスト・テン 主演男優賞ほか多数の映画賞を受賞した。近年の出演作には『斬、』『アジアの天使』『ちょっと思い出しただけ』『シン・仮面ライダー』など。待機作として『白鍵と黒鍵の間に』『愛にイナズマ』がある。

 


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【写真】親戚のような関係だと語る寛一郎と池松壮亮
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