男性の経験値が圧倒的に高いとき、女性が陥りがちな思考とは?


由真さんは、東京の中高一貫女子校を卒業したあと、私大の看護学部に進学しました。

「看護師の勉強は、長年の夢だったので、大変なこともありましたが本当に楽しくて。同じ目的の仲間に囲まれて、夢中で勉強しました。実習が始まると、患者さんのお世話をできるのが嬉しくて、毎日無駄に職場に早く行っていました」

キラキラした目で語る由真さん。看護師というお仕事は、責任が重く、ハードな仕事であるのは言うまでもありません。でも由真さんは就業してから10年経った33歳の現在まで、看護師という職業が自分の天職であるという確信は揺らいでいないといいます。

4年間の充実した学生時代を終え、由真さんが就職したのは都内の大きな病院。そこにいたのが、内科医の修さんでした。 

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「彼は17歳年上。社会人としても医療従事者としても圧倒的な経験の差があり、正直近寄りがたく、ほとんど話したこともありませんでした。新人として必死で働いていた私は、ほとんど目に入ってなかったくらい。

無我夢中の3ヵ月経った頃、彼と夜勤が重なったときに『食事にいきませんか。貴女の好きなものを教えてください』と急に敬語でメモをもらって。それまで新人として叱られることも多く、『まさか本格的に呼び出されて叱られる!?』と動揺しました……」

 

ところが食事に行くと、仕事中の近寄りがたい寡黙な雰囲気とはうって変わって明るく紳士的な対応だったという修さん。なんとその食事の最後に、「好きです、付き合ってください」と告白をされたそう。驚きのあまり保留してしまった由真さんでしたが、そこから1ヵ月考えて、ギャップのある修さんに惹かれる気持ちを自覚し、お付き合いを始めたそうです。

「仕事中は相変わらず厳しかったですが、2人きりのときはとっても優しくて、交際は順調いでした。2ヵ月経ったころ、湘南にある彼のご実家にドライブに誘われて。じつは私、お付き合いするのは彼が初めてだったので、シチュエーションにドキドキしながら緊張してついていきました」

なんとも微笑ましいお話でしたが、由真さんを待っていたのは衝撃の展開でした。