2人に1人しか作れていない「エクオール」
私は作れる? 作れない?


突然ですが、みなさんはエクオールをご存知ですか。エクオールは大豆イソフラボンから腸内細菌によって代謝され、女性ホルモンであるエストロゲンと非常に似た働きをしてくれる「エストロゲン様作用」が期待されています。実はエクオールは、これから更年期を迎える私たち世代には嬉しい味方なんです。

写真:Shutterstock


\婦人科医師に聞いてみました/
エクオールの産生量
実は年齢に関係ないって本当?


エストロゲンに似たような働きをすると言われているエクオール。エクオールについても、内田美穂先生にお話を聞いてみました。

 

Q:エクオールの数値が低いと更年期障害になりやすいというのは本当ですか?


本当です。ですが、エクオールの数値だけで判断してはいけません。なぜなら更年期の体の不調は女性ホルモンの低下だけでなく、生活環境の変化やストレスの有無・程度の影響も左右するからです。実際にエクオール値が高くても忙しかったり、ストレスや悩みを抱えていると更年期障害になりやすい、ともいわれているんですよ。
 

Q:エクオールの産生の有無と年齢は比例するの?


「加齢=(エクオールの)産生量が少ない」と断言してしまうのは良くありません。現にエクオールの産生量を年代別で調べてみたところ、20代よりも50代のほうが高いことがわかったんです。20代よりもアラフィフ世代ほうがエクオールの産生量が多いという結果に、私も驚きました。この要因は食生活の影響だと考えられていて、(50代の方が)大豆製品を摂る頻度が高いからと言われています。
 

Q:エクオールは体内で産生できたほうがいいですよね?


自分の体内で作れるに越したことはありませんが、産生する量が少なかったり、そもそも作れないという人もいるため、まずは自分の体はエクオールを作れるのか否かを「知る」ことが大事。それで足りなければ「補う」こと。これをセットにして考えるのがベターなんです。