一見手がかかるのは弟だけど、親はお兄ちゃんをよく見て


「兄弟の手相を見比べたときに、弟くんの手相のほうが左右ともに濃くて線がはっきりしてますよね? もう『僕はこれでいく』って決めているような手相なんです」

 

「感情線の先がグッと人差し指と中指の間のほうに上がっているのですが、これを私は『インド人線』と呼んでいます。人の力になりたいと思う手相で、看護師や消防士などの職業に向いています。弟くんは、“はなれ型”という性質を人のために使いたいと考えるようになると思います。

はなれ型というのは、海外との相性がとてもいいんです。なので、弟くんには早いうちから『世界にはどんな人がいるのか』『世界から見て日本はどういう国なのか』というのを見せてあげると良さがグンと伸びると思います」

 

「お兄ちゃんも左手がはなれ気味なので、おそらく小さい頃は弟くんといいライバル関係を築けると思うのですが、小学校に上がったくらいから社会性が出てきて少しずつ性格に変化が出てくると思います。

先に人とぶつかったり生きづらくなるのは弟くんの方で、お兄ちゃんはだんだん社会とのバランスを取り始めます。ここで、弟くんに必要なのがお兄ちゃんのサポートです。

 


弟くんには『何かあったらお兄ちゃんに言いなね』と伝えておいて、お兄ちゃんには『弟くんははなれ型なんだよ。こういう性質があってね……』ってことを早めに教えてサポート体制を作ってあげるのがいいですね。

一方で、親御さんがしっかり見てあげてほしいのはお兄ちゃんの方です。

お兄ちゃんは相当頭がよくバランスが取れる手相なので、本人が悩みを抱えたときにうまく隠せてしまうんです。しかも、感情をまっすぐに出して我が道をゆく弟が隣にいたら、なおさら自分の感情は出しにくくなるはず。

はなれ型は空気を読み出したら良さが活かせなくなるので、お兄ちゃんの悩みをサポートしてあげるのは弟くんじゃなくて親御さんの役割です。親がたくさんお兄ちゃんの悩みを聞いてあげて、お兄ちゃんが弟くんの話を聞いてあげる、という循環がいいと思います」