2022年8月から12歳の息子と日本からカナダへ移住。「ジェンダーギャップがないってこういうことか!」と初めて感じた、身近な体験を紹介します。

 

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カナダ出身の複数ファミリーと別荘に泊まったときに感じた「男女格差のなさ」

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友人ファミリーの素敵な別荘からの眺め。子供たちが走り回れる広い庭もありました。

息子の野球繋がりで、カナダに来てから仲良くさせていただいているカナダ出身の4家族と一緒に宿泊をする機会が先日ありました。食事の支度をするときに気づいたことがあったのです。

パパたちが積極的に調理や片付けをしていたのですが、キッチンに立つ様子もあまりに自然で、普段からやっているんだろうなという雰囲気。前置きとして、どこの国かは関係なく、個人差があることなので、日本でも家事をよくする男性がいるのは承知していていますし、カナダに住むパパたち全員が同じかは分からないので、伝えたいのはこの点ではありません。

私がハッとしたのは、女性だからやる、男性だからやる、ではなく、できる人・やりたい人がやるというスタンスで全員がいたこと。「パパがやってくれるなんてすごいね!」という受け取り方なんてまったくなく、これが“男女平等”かと、膝を打ちました。

私自身が男女の格差がないことを望んでいるにも関わらず、「なんで女性ばっかりやらなきゃいけないの?」「あの人は男性なのに家事もやっていて偉い」という自分のこの感覚自体が、そもそも男女平等ではなかったなと反省。
 

カナダは「ジェンダーギャップ指数」25位。日本は116位

ちなみに、世界経済フォーラムが発表した「ジェンダー・ギャップ指数2022」によると、カナダはジェンダーギャップがない国25位。日本はなんと116位です。

もちろんこの調査は男女の給与格差、男女の管理職の比率、教育面での格差、健康面での格差、政治における女性議員の比率などから算出されているので、私が体験したような家事の問題のことを直接言っているわけではないかもしれませんが、カナダに来てから、日本ではなかった感覚があったことから、やはり身近な問題にも繋がっているように思います。

カナダでの生活を通して、男女平等の感覚を子供もしっかりと得てくれることは、親としてとても幸せなことです。


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撮影・構成・文/高橋香奈子
 

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