サロンケバヤにアオザイ
その国の女性をいちばん美しく見せる民族衣装の制服

【世界のCA制服図鑑】ヴェルサーチやクリスチャン・ラクロワも!実はハイエンドな魅惑の制服をプロが解説_img3
写真提供/シンガポール航空

アジア系エアラインでは、民族衣装をモチーフにしたCA制服が多数あります。

 

シンガポール航空(SQ)のCAは、「サロンケバヤ」と呼ばれる民族衣装をモチーフにした制服を着用します。デザインはかつてバレンシアガ、ディオールと並び「3大デザイナー」と称されたフランス人デザイナーのピエール・バルマン。民族衣装であり、ハイエンド・ファッションともいえる他に類を見ない制服で、なんと50年以上もデザインが変わっていません。 
 
このサロンケバヤ、恐ろしいほど体にフィットするデザインなのですが、それもそのはず、S、M、Lなどのサイズ展開ではなく、1年に一度、一人ひとり細かくサイズを計測し、何度も仮縫いを繰り返して完全にオーダーメイドで作られるんです。それゆえ体型維持は至上命題。制服が少しでもきつくなると、厳重注意されることもあるとか。

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写真提供/ベトナム航空

ベトナム航空の女性CA 用制服は「アオザイ」。アオザイとは「長い上衣」という意味で、チャイナドレス風の上衣にパンタロンを組み合わせたベトナムの正装です。上衣は体にぴったりフィットするように採寸して作られるオーダーメイド。こちらも少しでも太ると着られなくなるデザイン!

長袖と立ち襟の長い上衣にパンタロンを着用するため、足や腕、首など体のほとんどの部分をカバーしてしまいます。ところが、1か所だけ素肌の見える部分が。それは上衣の両脇のスリット部分。CAが機内の荷物棚を確認するため腕を上げるたびにちらりと見えるこのスリット部分、「魅惑のメコンデルタ」と呼ばれています。
 

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