お悩み④:「保護者会の予定を忘れてしまう」を解消!

写真:Shutterstock


Q. 保育園や小学校での保護者会や行事に行くのを忘れ、信頼を失いつつあります……。

A. 約束をした時点でスケジュールに登録しましょう。


子どもに関する予定が増えていくと、うっかり予定をすっぽかしてしまった経験はありませんか? 私は仕事の予定に気をとられて、子どもの保育園に行く用事を忘れることがありました。そして相手を怒らせたことも数知れず……。

そのため私は、なるべく子どもに関するスケジュールも記録するようにしています。ポイントは、約束をした時点でスケジュールを登録すること!

「家に帰ったら手帳に書こう」「電車に乗ったらスマホのカレンダーに登録しよう」などのちょっとした先延ばしをすると、あっという間に忘れてしまいます。家では家事や子どもの相手で頭がいっぱいになりますし、電車の中でスマホを見ると、ゲームや漫画に夢中になってしまいますから。

人の目の前でスケジュールを登録することは、失礼には当たりません。むしろ「きちんとしている人だな」という印象をもってくれるでしょう。

それでも約束を忘れてしまったら「あなたを軽んじているわけではなく、スケジュール登録を忘れてしまったんです」と丁寧に謝罪をしてください。

 


***

片付けや整理整頓、手紙の発送や電話が苦手だった私にとって子育てはまさに試練です。とはいえ、子どもたちに肩身の狭い思いや不自由な生活をさせたくないので、自分なりに発達障害との付き合い方を模索してきました。

発達障害の困りごとは人それぞれで、私の困りごとがすべての人に当てはまるわけでも、解決方法が万能なわけでもありません。だからご紹介したハックは「自分に合う方法を見つけるためのマニュアル」のような使い方をしていただければと思います。


著者:綾瀬ゆうこ(あやせ・ゆうこ)さん
ライター。1983年生まれ。一般企業での事務職を経て現職。金融系書籍の執筆協力や各種インタビュー記事、Web コラムの執筆などを手掛ける。2児のシングルマザー。発達障害(ADHD)の傾向があり、子どもはASDとADHDの特性をもつ。

監修:森しほ(もり・しほ)さん
産業医・公認心理師・美容皮膚科医。ゆうメンタルクリニック・ゆうスキンクリニックにて勤務。産業医として一般企業のケアも行っている。「ママの笑顔は子どもの幸せ」「子どもの笑顔はママの笑顔から」をモットーに、面談カウンセリングと表情がやわらかくなる眉間ボトックスの施術に尽力し、精神面と物理面から働くママの笑顔を支えている。

 

『発達障害ママの子育てハック』
著者:綾瀬ゆうこ 飛鳥新社 1540円(税込)

「子ども関連の書類をなくしてしまう」「ママ友とうまくかかわれない」「片づけるのが苦手」「LINEを返すのが面倒」などなど……。なんとかしたいと思っているのに、どうにもうまくいかない。そんな困りごとを解消する子育てハックを、発達障害当事者である著者が提案! 女性の発達障害に詳しい産業医とともに、試行錯誤して見つけた解決法を85個紹介します。「私もそうかな?」と心当たりがある人はもちろん、日々のタスクに追われている忙しいママたちにとって、「こうすればよかったんだ!」がきっと見つかる一冊です。


構成/金澤英恵