2022年8月から小学生の息子と2人でカナダのバンクーバー地域に移住した編集者が執筆する連載。カナダの歯科治療が高すぎて、衝撃を受けました。それでもカナダに居たいと思う理由は?
関連記事
海外に移住して9ヵ月。どんどん自信がなくなる英語、逞しくなる二の腕...「そんなに甘くなかった現実」>>
歯医者の治療費。ちょっと診てもらって1万円。乳歯を抜いてもらって3万円のカナダ
先日、息子が「噛むと歯が痛い」というので、虫歯だったら困ると思い、歯医者に連れていきました。レントゲンを撮ってもらったら、痛む歯は「まだ乳歯で下から永久歯が押し上げてきていることが痛みの原因」であると判明。先生に「2週間経っても抜けなければまた来てね」と言われ、その日は終了。そしてお会計。約1万円也!
それから忙しさのあまり気がついたら1ヵ月近く経過……。それでもまだ乳歯は抜けておらず、片側は浮いているが、もう片方はしっかりと歯茎に埋まっている状態でした。やっと歯医者に行ける時間が取れ、診てもらったところ、抜くしかないと。私も浮いている隙間に食べカスなどが入り永久歯が虫歯になることは心配だったため納得し、息子も抜歯を承諾。
奥歯だっただめ、麻酔をしてもらい抜歯。無事、するりと乳歯は抜けたし、その下からだいぶ永久歯が生えてきていたので、よかったと安心したのも束の間。お会計は約3万円也!!!
高い! 高すぎる!!!
日本ならまだ子供の医療証がある年齢なので、どちらも0円でできるはず。この点においては、日本の素晴らしさを改めて感じました。
ちなみに、息子は学生ビザをもっているので、MSPと呼ばれる公的な保険に入っており、病院にかかっても基本的には無料なのですが、歯科治療はすべて対象外。全額自己負担なんです。
さらに、私の歯が欠けて4万円……さらにはブリッジで数十万円!!!
痛い出費は息子だけではありません。私はカナダに来る前に日本で歯科治療を済ませてきたはずなのに、ある時硬いお菓子をかじったら、歯が欠けたんです……。翌日には顔が腫れてきてしまって……。慌てて歯医者の予約をして診てもらったけれど、その日にできるのは応急処置しかないと言われ、診察+歯にコーティングをしただけで、なんと4万円!
後日改めて予約をして同じクリニックの違う先生に診てもらったら、おそらく深いところまで歯が割れているから抜歯するしかないと言われ、抜歯代でさらに3万円(日本なら数千円で抜歯できますよね?)。
抜歯後には、無くなった歯を補うため、インプラントかブリッジをすることになり、さらに数十万円(セラミックのブリッジは日本でも保険適用外になるので、高いのは仕方ないと割り切りました)!
もう、騙されているのかと思ってしまうくらい出費がかさみ、この先もし虫歯になったらどうしようと怯えています。歯医者貧乏になりそうな勢いです……。歯科治療のために日本に一時帰国する人がいるのも納得できます。
ちなみに、私は民間の健康保険に入っていますが、歯科治療は事故によって発生したものと、急な痛みの応急処置のみが保険の対象になっています。初回の支払い分に関しては、いくらかは戻ってきましたが、それ以降は対象にはなりませんでした。
また、歯科に特化した民間の保険もあるようですが、保険費用が高く、その割に補償される金額の割合もあまり高くないので、入る意味があまりない場合が多いと聞きました。また、カナダで働いている人なら、会社が何割か補助をしてくれるシステムがあるそう。
私は学生ビザをもつ息子に帯同する保護者としてビジター扱いで滞在しているので、こういったときは特に、自分の立場の不安定さを実感します……。
ぶっちゃけ子供の留学に学費はいくらかかる?【40代からの親子移住】
▼右にスワイプしてください▼
関連記事
子供の留学に学費はいくらかかる?総額を全公開【40代からの親子移住】>>
- 1
- 2
Comment