薄眉の眉デザインは慎重に
まずは5点置きで眉のフレーム作り

 

まずは眉全体の形を整える作業から始めましょう。「眉山・眉谷・眉頭(上下)と眉尻の5箇所に点を置いて、“眉のフレーム”を作ります。眉山も作りますがなだらかな角度にし、眉谷はいつもより内側に置くことを意識して上品な印象に仕上げていきましょう」(Ruiさん)。

0.9ミリの極細芯! 眉のフレームを描く必須アイテム「眉のガイド作りには欠かせない初心者向けペンシル。芯が細くて柔らかいため、目印をつけるのに便利。薄眉ならこれで描いてもOK」(Ruiさん)

 

 How to 

 


ガイドとなる眉頭の上下・眉山・眉谷・目尻の5箇所に点を置きます。

眉頭(下)小鼻の付け根の延長線上
眉頭(上)眉下のポイントより少し外側に
眉山 眉の筋肉を引き上げて高くなったところ
眉谷 眉山と瞳の中央を結んだところ
眉尻 小鼻の付け根と白目の終わりを結んだ延長線上、目尻と同じ角度で

前田さんの顔立ちとのバランスを見て、今回は眉谷をいつもより内側に寄せて置きました。眉尻も少し長めにするとエレガントな仕上がりになります。


薄眉なのにあえて「間引き」をする!


普段から眉のお手入れをしている前田さん。「でも薄眉だから眉をカットするのが正直、不安なんです」という悩みに「薄眉だからこそ間引きをしてください」とRuiさん。

「眉1本1本の存在が際立つため、毛流れは最重要項目。薄眉さんの多くが、悩みは『眉毛が均一に生えていない』ことだとおっしゃいます。薄眉だからまばらさが一層目立ってしまうのですが、だからこそきれいに整える間引き作業が必要なんです。フレーム外の産毛や流れに逆らっている毛は必要ありません。
基本はツイザーで間引きすることをおすすめしていますが、ハサミで根本からカットしてもOKです」。

 How to 



眉上の産毛やフレームから外れた毛はカット。「眉頭のはみ出た部分もカットしましょう。基本はツイザーで根本から抜きます。1本1本様子を見ながら調整してみてください」。


眉中央の毛が重なっている部分はコームで毛流れを整えた後、はみ出た部分をハサミでカットします。「はみ出したところは1本ずつ丁寧に切ります。ブラシも使わずハサミを横にしてザクザク切るのはNG。毛の断面が目立ってチクチク悪目立ちするので気をつけましょう」。
 

美眉の最重要ポイントは
アイテム選びと描き方


薄眉さんが一番知りたい眉の描き方。その前にRuiさんからアイテム選びのアドバイスがあるそう。「すっぴんぽい眉を目指すなら、色にもこだわってください。前田さんの眉色は髪と瞳の間の中間の淡いグレージュにしましょう。1本1本描き足したい人、眉にツヤを出したい人におすすめです」。

眉を描く時のポイントは?「本物のような眉毛を描くこと! 自眉と長さ・太さを似せて描いてください。力が入りすぎるとメイク感が出てしまうので、一度に描かず肌に触れているかいないかくらいのタッチで描きましょう」。
 

使用したアイテムはコチラ

 

左から・
「この色出しがめちゃくちゃ上手なんです。今回使用したのはグレー&ニュアンスオリーブ(001)。薄付きで細いラインが描けるので初心者向け」。リキッドの反対側はパールパウダー付きだから1本で眉メイクが完成。ブレンドベリー ニュアンスオン 3Dアイブロウ 全3色 各¥1540/コーセーコスメポート

ケイトからキメ細やかなグリッターを配合したアイブロウパウダーが登場。「過度なキラキラは要らないけど、ほんのりきらめきをプラスしたい時におすすめです」。ブラウングリッター系(GL-1)を他の色とミックスして眉全体にふわっとまとって。ケイト デザイニングアイブロウ3D(グリッター) レフィル 全2色 各¥880、デザイニングアイブロウ3D用ケース ¥220、デザイニングアイブロウ3D用ブラシⅠ・Ⅱ 各¥220 (すべて編集部調べ)一部店舗・webにて発売/カネボウ化粧品

陰影をつけながら眉に立体感を生み出すRMKの眉マスカラ。「グレイッシュなトープ(03)は肌・眉・髪色のバランスが取れた色。色と影でメイクの仕上がりがグッと高まる眉マスカラです」。RMK アイブロウ カラー 全5色 各¥3520/RMK Division

 

 How to 

 


描く時の注意点は、リキッドペンシルを肌に当てる時の角度。「肌に対して90度、筆を立てて描きます。ペンシルを寝かせるとラインが太く・濃くなってしまいます。自眉と似合わせるため、毛流れにあわせて斜め下方向に短く描きましょう」。


眉頭の眉毛が少なければ1本ずつ描き足します。下から上へすっと引き上げるように描きましょう。1本描いては全体のバランスを見て、加減を決めてください」。

 


ケイトのデザイニングアイブロウ3Dの全色を混ぜて、眉中央の下部・眉尻・眉頭の順にふわっとのせます。「途中でパウダーを足さないこと。最初に描いたグレーのラインがうっすらと見えるくらいの濃さが理想的です」。

 


仕上げはRMKの眉マスカラを使用。スクリューブラシにマスカラ液を取って、眉全体を下から上、上から下へ丁寧に塗った後、最後に毛流れを整えます。「先ほどのラインを損なわないグレイッシュな色がいいですね。ニュアンスを残しつつ、柔らかな印象になります」。
 

完成はこちら!

 

全体でみると……

 

立体的なナチュラル眉を叶えてくれるおすすめアイテム。選ぶポイントは「描きやすさと絶妙な発色」だとか。「リキッドペンシルでほどよく隙間のある似合わせ眉も可能に。この加減を覚えておきましょう」(Ruiさん)。