カミラ王妃

2023年6月20日、ロイヤル・アスコット に出席。 ドレスコート、ドレス/ディオール 写真:ロイター/アフロ

お次はこの方、カミラ王妃も、実は長年のディオール・ファンでいらっしゃいます。
今年、チャールズ国王が即位されたことで、王妃として初めて出席されたロイヤル・アスコットの初日、なんとディオールのお洋服で登場されました。

全身クリーム色のワントーンで統一された、ノーブルなファッションは、一見シンプルに見えて、計算されたデザインやパターンのドレスコートとドレスのアンサンブル。それに帽子はもちろん、グローブやクラッチと、フルセットの小物使いですが、とても上品にまとめられています。

コンサバティブがお好きのように思えて、その実、シャネルなど英国以外のハイブランドも愛用されているカミラ王妃。チャールズ国王との結婚(2005年)以降、ディオールは中でも特にお好きなブランドの一つです。2013年のラフシモンズがアーティスティックディレクターであった年には、アトリエを訪問もされています。

王妃となられて以来、チームスタッフとともにファッションへの意気込みが強く感じられるだけに、今後のブランド選びやファッションも注目です。

それにしても、ディオールやシャネルなど、お好きなブランドも被りがちな、カミラ王妃とダイアナ妃でございます……。

 

メーガン夫人

2018年7月10日、ウェストミンスター寺院にて、イギリス空軍創立100周年の記念式典に出席。 ワンピース/ディオール・オートクチュール クラッチ、靴/ディオール 帽子/スティーブン・ジョーンズ 写真:ロイター/アフロ

続いて、記憶に新しいメーガン夫人です。
結婚から約2ヵ月後に出席された、英国空軍の式典でお召しになったのが、ディオールのドレス。ミッドナイトブルーのシルク&ウール素材のフィット&フレアーに、ボートネックが、ウェディングドレスを思い起こさせる、洗練されたデザインでした。

また同時に、渦巻型のファシネーター(帽子)以外は全てディオールのものでコーデという、英国ではなくフランスを代表するブランドの採用に、当時驚きの声も。

更に王室離脱後、エリザベス女王のプラチナジュビリーを祝うべく、初めて米国から英国に帰国をされた際のファッションもディオールでした。

2022年6月3日、エリザベス女王のプラチナ・ジュビリー・ウィーク中、聖ポール大聖堂にて礼拝に出席。 コート/ディオール・オートクチュール グローブ、クラッチ、靴/ディオール 帽子/スティーブン・ジョーンズ 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

メーガン夫人のお好きなトレンチをモードにアップデートしたコートを軸に、やはりこれも帽子以外は全てディオール。クリーム色のワントーンコーデが潔くモダンな印象で、とても洗練されたモードスタイルです。

基本的に、色は控えめでベーシックな定番カラー、デザインはミニマルで、スタイリッシュな着こなしがお得意なメーガン夫人にとって、現クリエイティブディレクター、マリア・グラッツィア・キウリ率いるディオールを選ばれるのも、ある意味納得と言えますね。

“自分が着たいものを着る”、そんな静かな主張がメーガン夫人のファッションから伺えるところも印象的です。