この夏休み、私の身の回りだけでも3組のファミリーが「親子留学」「海外移住」に興味を持たれ、カナダに来てくれました。この夏、海外からカナダのサマースクールに参加する人も多く、留学エージェントはとても忙しいと聞きますし、9月からの留学に備え入国してくる人は空港で学生ビザをもらうのに数十組待ちだとも聞きました。私がカナダに到着した去年よりも、ますます人気が高まっているのを感じます。

そこで、カナダに「親子留学」や「海外移住」をするなら、どんな人が向いているのか、向いていないのかについて、個人的に考えてみました。私が住んでいるのはバンクーバー地域ですので、主にその場所に住んでみての意見です。
 

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カナダに向いている人の特徴① 細かいことが気にならない

 

日本は細かいところまでサービスが行き届いていることが多く、とても便利。宅配便や郵便物はほとんどの場合、予定通りに届くし、たとえば修理などで「何時に伺います」と言われたら、その時間が破られることはほぼないですよね。でも、カナダではこれらが当たり前ではありません。

請求されたインターネットの料金が間違っていたので電話をしたら、「対応しておきます」と言われたのに、まだ次回の請求でも間違ったままで、また電話をしたら、前回のやり取りが一切記録されておらず、いちから説明し直す、なんてこともよくあります。

なので、日本と同じような行き届いたサービスを期待し、カナダでも同じようにしてくれないと不満! と感じる性格であれば、ストレスが積み重なってしまうでしょう……。

細かいことが気にならない性格であれば、こんな状態に慣れてきて「あぁ、またいつものことか……」と割り切ることができるようになります。

ちなみに、「細かいことが気にならない」とは、前向きに解釈すると、「柔軟性がある」または「適応能力が高い」とも言えますね。
 

カナダに向いている人の特徴② 体が丈夫

 

前回の記事にも書きましたが、日本のように、予約なしで専門医に診察してもらえることはほぼありません。

カナダ(バンクーバー)で病院にかかろうと思ったら、主に3つの方法があります。
①かかりつけ医に診てもらう 
②かかりつけ医がいない場合は、ウォークインクリニックに行く 
③緊急の場合、救急病院にかかる 

カナダ以外の国から引っ越してきた人の場合、人脈などがなければ、すぐにかかりつけ医を見つけるのは難しい場合がほとんどでしょう。日本の場合(特に人口の多いところ)、自分の住んでいる地域にたくさんのクリニックがあることが多く、混んでいるクリニックはあるものの、気軽に足を運べるところがたくさんあると思います。ですが、カナダのウォークインクリニックは、まずそんなに数が多くありません。加えて、予約制を取っていることがほとんどで、パッと行ってその日にすぐ見てもらうのは難しいと思っていたほうが良いでしょう。すぐに病院にかかりたい緊急の場合は、24時間開いている救急病院がいくつかあります。小さな子供の場合や、より緊急性が高い場合は、到着してすぐに見てもらえるかもしれません。息子は先日骨折の可能性があったため救急病院を訪れましたが、診察まで1〜2時間待ちました。これはかなりラッキーなほうだと思っていて、私の友人は診察まで6時間待ったそう。

なので、病院にできる限りかからなくて済む、健康な体があるに越したことはありません。