ノイズを減らせばおしゃれに見える

テレビは置かずプロジェクターを設置。電源コードにウッドコードジュエリーをつけてインテリアのアクセントにしているのがおしゃれ。グレーの床がとても映える空間に。(『捨て活で見つけた 「私」が主役のワンルームライフ』より)

今は“どれだけ引き算できるか”を念頭に部屋をつくっています。持ち物は少なくても、無駄なノイズを減らせばおしゃれに見える! ここでいうノイズとは、色や素材のこと。ショップやギャラリーなど空間全体のトーンが統一されていると、商品や作品が引き立って見えますよね。それを住宅でもやってみたいと思ったのです。

 

だがしかし、わが家は賃貸。持ち家ならば自由に壁を塗ったり、無垢板を張ったりしたいところですが、それは叶わないので現状復帰できる市販のフロアタイルやクッションフロアに頼ることにしました。

選んだカラーは、部屋の白壁や手持ちの白い家電とも相性のいいグレー。実際に敷いてみると、以前のフローリングのときより部屋全体が明るくなり、垢抜けて見えました。またこの床を生かすために、できるだけ床にものを置かないようにしています。平らな部分がたくさんあればあるほど、面積以上にすっきりと見えるんですよね。

現在のわが家の主役は、床といっていいかもしれません。


著者プロフィール
apartment301(アパートメントサンマルイチ)さん

熊本県在住。ごく普通の賃貸物件の301号室に暮らす。家賃は水道代込みで3万3000円。熊本地震をきっかけとした「捨て活」後の愛用品や、片づけのハウツーを綴ったInstagramが大人気。【Instagram】apartment301|シンプルなおひとり様の暮らし​

『捨て活で見つけた「私」が主役のワンルームライフ』
著者:apartment301 主婦の友社 1650円(税込)

ものを捨てる活動「捨て活」。熊本地震をきっかけに、捨て活を経て考え方も変わったという、自身の暮らしを紹介。「何を捨て、何を残すか」について、軽やかに踏み出すきっかけと、自分の“好き”と向き合うためのヒントがもらえる一冊です。40代独身、ひとり暮らし。賃貸アパートでさまざまな工夫を凝らし、心地よく暮らすapartment301さんのアイデアは、見ているだけで癒やされる写真も満載!


写真/清永 洋
構成/金澤英恵