今シーズンも引き続き人気のボブスタイル。一方で「ボブにしたいけど、輪郭が目立ちそうで無理!」とか、「シンプル過ぎておしゃれに見えるか不安……」などなど、ちょっとハードルが高いと感じたまま、時間だけが過ぎたりするものです。果たして大人世代でもトライしやすいボブの形はあるのか、そしてそれはどんなデザイン?
今回は“ボブヘアにしたいけど自信がない人”にも似合う、大人世代におすすめのニュアンスボブの魅力について紹介します。
大人のニュアンスボブは
この方にお任せ!
PearL(パール)
アートディレクターCHIEさん
天性のひらめきと直感でゲストの「らしさ」を引き出す人気スタイリスト。特にパーマの施術に定評があり、雑誌やWEBなど各メディアで活躍中。
ボブが似合わないと感じる人は
全体のシルエットではなく、
髪の根元にも意識を向けて
スタイリッシュなストレートボブはまだまだ人気が衰えず、この秋冬もオーダー率が高くなりそうなスタイルです。スパンとしたシルエットはとてもクールですが、髪に動きや遊びがない分、「地味見えしそう」、「顔が大きく見えそう」と感じることもあるのではないでしょうか。また、「ボブにしたけど、若い頃のようには決まらない」との声もチラホラ聞かれます。
確かにミドル世代になると、髪が細くなり、ボブ特有の厚みが出にくいかもしれません。また、前髪がはりついて見えやすい上、うねりやクセが目立ち出すときれいな縦ラインが作りにくくなってきます。
「ボブで地味見えすると感じる方は、トップの根元が原因かもしれません」とCHIEさん。根元がペタンと潰れることで、サイドや裾が広がって見え、全体のシルエットがアンバランスになってしまうそう。
「ボブヘアに自信のない方は、根元を起こすパーマをかけることでトップにボリュームが加わって、シルエットがバランスよく見えます。また、気になる輪郭をカバーできる縦巻きのパーマを髪全体にランダムにプラスすると、自然に輪郭が補正できて華やかさもアップしますよ」(CHIEさん)。
重めボブ×ミックスパーマなら
大人の顔を優しく華やかに!
ニュアンスボブを成功させる
3つのポイント!
POINT1
“トップの根元”からパーマをかける
ボブスタイルは、トップに厚みがないと頭が潰れて見えて地味な見た目に。そんな人は根元をフワッと立ち上げるように、大きめの縦巻きカールを施してみましょう。縦のラインが美しくなってバランス力がアップします。
POINT2
長め前髪はパーマを加えて
立体的な顔立ちを演出
生え際の毛髪は、エイジングサインが最初にでやすい部分。そのため、前髪がおでこにはりついたり、端の部分が割れたりしやすいものです。
「前髪が寂しいと、ボブスタイルが地味見えしてしまいます。これを解消できるのもパーマスタイルの利点。前髪は目に被るほど長めに残し、大きく1カールのパーマをかけると女性らしいふんわり感を演出できます」(CHIEさん)。
長さがあることで雰囲気がでやすく、また痩せて立体感を失ったおでこもふっくらとした印象になって、ボブのサイドシルエットもグッと華やかに。
POINT3
リバース&フォワードのパーマを
交互に巻いて華やかAラインに!
裾に厚みのあるボブは、そのままだと重くて硬く見えることがありますが、縦巻きパーマをプラスすれば地味な印象も簡単に解決! 「根元から毛先に向かって縦の外巻きと内巻きを交互に構成すると、カール同士がまとまり過ぎずランダムな動きに。大人ボブに軽さが加わり、きれいなAラインが描けます」(CHIEさん)。顔周りがラフに動くと輪郭補正効果も生まれるので、骨格もきれいに見えやすいです。
白髪がある場合、白髪染めとパーマのW施術を心配する方もいますが、エイジング毛でもかけやすいエアウェーブによるパーマや、コスメパーマと呼ばれるダメージを最小限に抑えた薬剤を使用することで、不安を解消できます。選択肢が広がる現在、ミドル世代でもパーマの利点を生かしながら、おしゃれなボブスタイルをぜひ楽しんで!
【街角スナップ】40代が地味見えしないニュアンスボブをチェック
▼右にスワイプしてください▼
撮影/古谷利幸
取材・文/小澤佐知子
構成/國見 香
Comment