SNSで大きな話題を呼んでいる『たまさんちのホゴネコ』は、保護活動者「たまさん」と、様々な猫たちの関係を涙と笑いで描くコミックエッセイ。

ややもすれば悲壮感や暗さで語られがちなイメージの動物の保護活動。最近では「保護猫」「保護犬」の存在はメディアでも取り上げられるようになり、言葉自体は耳にしたことがある人もいると思いますが、その実際を知っている人は必ずしも多くはないかもしれません。

今回は同書籍の著者で、数匹もの犬猫の保護に関わってきた「たまさん」にインタビュー。彼女が日々感じている保護活動の楽しさと喜び、そして動物を愛する人、「保護猫、保護犬を飼ってみたい」と考えている人たちに伝えたいこととは?

保護猫活動を続ける「たまさん」

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──どういう経緯で保護活動をするようになったんですか?

もともと犬と猫が好きで、自分が何かできることはないかなとは思っていて……。

高校卒業後、専門学校へ通っていたときにある保護施設と出会い、職員として勤務しました。その後、個人で保護活動を行いながら、生体販売の実状を知るためにブリーダーへ転職。ブリーダーの後には動物病院で5年働きました。昨年そこを辞めてからは個人で保護活動をやっています。

保護活動をやろう! と思って始めたというよりは、それ以前から「子猫が捨てられているんだけど、来てもらえますか?」「いいですよ」というようなことをやっていて、それがだんだんと増えていった感じです。

人生で初めて家族になった猫で「死」を通して命の大切さを教えてくれた“ミーコ”。