キャサリン妃との出会いから結婚まで10年もかけた人

2022年ジャマイカを公式訪問。写真:ロイター/アフロ

ご存じのように、ウィリアム王子とキャサリン妃の交際は途中ブランクを挟みながらも約10年にわたっています。出会いは名門セント・アンドリュース大学、王子の一目惚れがきっかけともされ、その後は大学近くのコテージなどで仲間たちとともにルームシェアをしながら、密かに愛を育んできたとか。

2004年に交際が発覚しますが、この時、王子は激化する報道を沈めるように「30歳まで結婚しない」と述べていて、この時にも1度冷却期間があったと言われるのです。

 


そして2007年には、明らかな破局が伝えられますが、その原因は最近になって、現カミラ王妃が「彼女は王室の一員になるのに本当にふさわしいのか?」と、当時のチャールズ皇太子の耳元にささやいたからと報道されました。

実際に父親のチャールズは、お互いを見つめ直すよう、ウィリアム王子に迫ったとも言われていて、結局2人は距離を置くことになるのですが、一説にこの破局の間のキャサリン妃の立派な振る舞いが、ウィリアム王子の心を改めて動かしたのではないかとされるのです。

明らかに結婚を意識していた相手から、別れを告げられたわけで、お相手が王子でなかったとしても、20代半ばの女性として取り乱すのが普通。ところが、キャサリン妃は気丈にも英国の強豪女子ボートチームに参加するなど、心を乱した様子も、意気消沈した表情も見せずに、生き生きとその辛い時期を過ごしていたのだとか。その健気な様子が、ウィリアム王子にも伝わっていたのでしょう。結果として、2ヶ月弱で交際を復活させているのです。

これには、同じ女性としてあっぱれと思ったもの。激昂しやすい女性なら、激しい被害者意識でマスコミに駆け込んでいたとも限らないわけで。

婚約発表。写真:Camera Press/アフロ

その3年後にようやく婚約発表となるのですが、「待ち続けるケーティー」とマスコミに揶揄されたこともありながら、ウィリアム王子を支えながら、明るく粛々とその時を待ち続けたことが、今本当の意味で英王室の存続と発展にしっかり結びついていると言ってもいいはず。素晴らしい結婚であったと同時に、そのパートナー選びにも改めて感服してしまいます。