お父様は、あなたのすぐ隣で見守ってくれています


あおさん、こんにちは。お悩みを拝読しながら、お父様を亡くされた悲しみがひしひしと伝わってきました。私自身も両親を早いうちに亡くしています。友人から「親の死をどのように乗り越えたか」をご相談いただくことも少なくありません。

そんな私が考えるに、親が長生きして亡くなった方、親が早くに旅立った方、どちらも残された家族の苦労は平等ではないかと思っています。親が長生きすれば思い出もたくさん残るぶん、喪失感も大きくなる。親に早くに旅立たれれば、あおさんのように「何もしてあげられなかった」と後悔に苛まれることもあるでしょう。

そんなとき、私自身もそうしたように、あおさんにもしてほしいことがあります。お父様は「いなくなってしまった」のではなく、「魂になってあなたをすぐ横で見守ってくれている」、そう感じ取ってみてほしいのです。

 


「明るく生きる姿」はこれから見せてあげればいい


私の父も母も敬虔なキリスト教信者だったため、少々宗教観が入ったアドバイスで恐れ入ります。でも、私たちに“魂”というものがあるとするなら、今お父様は肉体の苦しみからも、日々の苦悩からも、解放されたのかもしれません。そうイメージすると、あおさんも少しほっとしませんか?

それに、あおさんの一番近い先祖として、お父様がすぐそばで見守ってくれているとしたら、後悔の日々を過ごすより、これから「頑張る姿」「明るく生きる姿」を見せてあげたい——そう思えるはず。すぐ隣にいるお父様は、あなたを百人力、一万人力で応援してくれる力強いサポーター! お父様の温かな存在を感じることで、あおさんは力強く人生を歩めるはずですよ。

私は父に、夢を叶える姿は見せられたものの、当時相変わらずお金の苦労はしていて、生活に多少ゆとりができたところは見せられませんでした。親が生きているうちに「なりたかった自分」に辿り着けなかったことは、あおさんと同じです。でもだからこそ、今も隣に父や母がいると捉えて、自分の「日頃の行い」を意識して過ごすようにしています。