「自分のせいではないか...」父が他界してから自責の念が消えない女性。アン ミカさんが教える“親の死”の乗り越え方

「なりたい自分」が明確になったことに自信を持って

魂は目には見えませんが、両親やご先祖様は、私の日頃の行いを見てくださっていると信じています。それはきっと、私に幸運を運んでくださるため。あおさんも、いいことをしたらお父様やご先祖様が幸せを運んでくれると信じて、今までの自分にはできなかったことを、これから積み重ねていってみてください。一人では難しいと感じるなら、お父様の協力を得て一緒に頑張っていけばいいのです。

あおさんがどれだけ落ち込んでも、残念ですがお父様が亡くなったという現実は変わりません。あおさんがおっしゃるように人生に「たられば」はない。それでも、残された者たちは生きなければいけないのです。けれど、あおさんはお父様の遺品を整理する中で、「なりたかった自分」を明確にすることができた。それは素晴らしいことではないでしょうか？

深く傷つき後悔したあなたを、無理に消し去る必要だってありません。そんな自分をそばに置いて、「お父様に見せたかった自分」になろうと歩むもう一人のあなたを、時に抱きしめ、鼓舞し、励ます役割を与えてあげてください。“傷つき辛い経験をしたあおさん”は、“自信を持って前に進むあおさん”に力を与えてくれる存在なのですから。

物語はいつでもハッピーエンドに書き換えられる

私たちは一人では生きていけないですよね。だからこそ、お父様やご先祖様を感じながら生きること、自分を見守ってくれることに感謝をすることは、何よりの心の支えになります。

それに、あおさんの人生の脚本家はあなた自身。苦労や悲しみを人生のドラマに変えてハッピーエンドにできるかの鍵は、いつでもあなたが握っています。自分が「こうなりたい」「こうしたい」と思ったら、物語はいつでも書き換えられるのです。

大丈夫です。あなたはもうすでに、ハッピーエンドの脚本が描けているではないですか！　明るく、積極的に学び、周囲の人たちと会話を楽しんで充実した日々を過ごすあおさんの物語を、お父様はすぐそばで見守っていらっしゃるはずですよ。

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