では、あまり気にしなかったポイントはどこかと言うと

1、内観
2、築年数
3、セキュリティ

の3つでした。内観については先ほども書いた通りフルリノベーションなので、ほぼスルー。部屋が縦長のところは間取りの自由度が下がる気がしたので、なるべく正方形に近い形のお部屋であればいいなと考えていたくらいです。

リノベーション前、内見時の室内。

築年数は、人によってはかなり気にするのでしょうが、僕はあまり問題にしていませんでした。これは自信を持って断言しますが、表面的な築年数より重視すべきは、管理状態。管理が行き渡っていれば築50年を超えるマンションでもすごく綺麗ですし、管理がおろそかなところは築20年でもどこか古ぼけて暗い印象に。

結果、購入したのは築50年超のヴィンテージマンションでした。鉄筋コンクリート造のマンションの平均寿命は120年といわれていますので、40歳の自分の終の住処としてはまだ十分住める余力があります。将来的なリセールは考えていなかったので、資産価値云々はそれほど考慮していませんでした。残念ながら旧耐震基準ではありますが、これ自体はどうこう言っても仕方のないこと。自分が納得しているならそれで構わないと割り切りました。

セキュリティに関しては、1〜2階はNGとしたぐらいで、正直、見た目が男性だからということもあり、ちょっと申し訳なさがありますが、ほとんど気にせず。ただ、結果的にですが、購入した物件は管理人さんが常駐で、夜間はオートロックなので、比較的安心して住める環境でした。

あとは本音を言うと、広さが40㎡あれば住宅ローン控除の対象になるので、そこは狙いたいところでしたが、ゴリッゴリの都心エリアで2500万円程度の予算では40㎡なんて夢のまた夢。東京のマンション、マジで高えっす。帰省したとき、地元(東大阪)で同じ予算で3LDKの中古マンションがバンバン売ってるのを見て、TOKYO摩天楼の恐ろしさを知りました。

こうして振り返ってみて思うリノベーションのメリットは、物件選びのときに多くの人が重視するであろう内観をほぼ気にしないですむことかもしれません。重要な項目がひとつなくなる分、他の部分の優先度を上げて物件を探すことができました。おかげで、物件そのものに対する満足度はかなり高め。

とはいえ、実は物件選びそのものには1年半もの期間を要しているのです。なぜそんなにも時間がかかったのか。その話はまた次回に。

 
 

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構成/山崎 恵
 

 

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