②ヒロインの気持ちを尊重しすぎてしまう


侑里は、テレパスの能力を持っているので、恋愛に臆病になっていました。たしかに、相手の心の声が聞こえてきてしまったら、始まるものも始まらなさそうですよね。恋人になってしまえば、一度も目を合わせないなんてことはできないし。その点、テオは心の声が韓国語だから、聞こえてきても大丈夫。だから、侑里も一歩踏み込むことができたんです。

ただ、そんなことを知らない花岡は、「もう誰ともするつもりないから。恋愛とか」と言っていたくせに恋愛モードになっている侑里に戸惑いを隠せない。屋上でひとり黄昏れながら、「(恋愛とか)するつもりなかったんじゃないのかよ……」とつぶやく背中に泣かされました。花岡は、侑里の気持ちを尊重して、自分の恋心を封印してきたんですよね。

しかし、「もういいや」と言いながらも突然始まってしまうのが、恋愛というもの。花岡にも、テオのような強引さがあったらなぁ。侑里の言葉を真に受けて、ビジネスパートナーで在り続けてきた花岡、健気すぎます。

 

③ちょっぴり子どもなところも可愛い


いつもクールなイメージの花岡ですが、お酒にすこぶる弱いため、ちょっとでもアルコールを摂取するとキャラ変してしまうんです。甘えたようなしゃべり方になるのも可愛いし、いつもより子どもっぽくなるから守ってあげたくなる。頼りになるビジネスマンから、母性本能をくすぐるキャラクターになるこのギャップ、恋愛ドラマあるあるだけど、やっぱりときめきますよね。

また、公私混同が大嫌いだとか言っておきながら、侑里とテオのバレンタインデートを阻止するために、泊まりの仕事を入れちゃうのも、可愛かった。普通の人がやったら「心狭いなぁ」となると思うけれど、ふだん花岡が感情に左右されないタイプだから、必死さが伝わってきて愛おしく見えてしまいました。この必死さ、どうにかして侑里に伝わればいいのになぁ。


テオがあまりにも強敵すぎるので、花岡はおそらく負けてしまいます。だって、テオは韓国人男性特有のロマンティックなアプローチをどんどん仕掛けてくるんですもん(涙)。薬指に赤いリボンを巻いて、「ロマンティックになりましたね?」なんて言われたら、好きになるしかない。花岡LOVEのわたしでも、テオを前にしたら全面降伏してしまうと思います。


ただ、勝ち目ゼロの状況でも、どうにかして頑張っているところが、わたしたちが当て馬に惹きつけられる理由。花岡も最後まで諦めないでほしい。テオのもとに駆けて行く侑里の背中に向かって、「幸せになれよ」なんてつぶやかないでほしいです(当て馬あるある)。

 

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