職場でも、女性の才能に対する男の嫉妬が最も深刻


ひょっとすると職場にも同じようなケースが見られるのかもしれません。そもそも社会では、女よりも男の方が嫉妬深いと言われます。それが、女性の才能に対するものだったら、オフィスの人間関係で最も難しいものになるのかも。
実際そういう立場にある人は、ひたすら嫉妬から身をかわし、逃れてください。つまり、なるべく相手の関心を浴びないよう、もっと言うなら相手の視界に入らないよう心がけること。逆にこちらから近づいて、嫉妬する相手を努めて評価したり、相手を優遇してたりする工夫も必要かもしれません。ばかばかしいけれど、そんなことしか対策がないのも、また嫉妬なのです。

 


もちろん、どちらかがその場を去れば一瞬で終わる、それもまた嫉妬の特性だったりしますが、夫婦はそこで簡単に立ち去ることができないからこそ厄介なのです。

残念ながら、ここに挙げた3組の夫婦は、関係が修復されずに終わっていきます。でも1つだけほっとさせられるのは、マリリン・モンローが36歳で亡くなった時、その埋葬に力を尽くしたのは、たった9ヵ月で離婚に至ったジョー・ディマジオでした。憎しみあって別れたのではない、たまたま二人の間に生まれた嫉妬の不可抗力を、その場ではどうにも取り除くことができなかったからの別離。でも相手への純粋な思いはまだ生きていたということなのです。
それは、嫉妬よりも愛の方が本来は力強いことを示しているともいえます。

だから、具体的な対策を提案するまでには至らなかったけれど、男の嫉妬、夫の嫉妬には、深刻な事態にならない前に、妻から夫へ、リスペクトを形にして見せること、そしてまたお互いをより深く理解するための話し合いを繰り返すこと、それしかないのかもしれません。あくまで愛情があるなら、の話ですが。

もともと嫉妬ほど不毛な感情は無い、それだけは確かなのですから。


構成/藤本容子
 

 

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