「私のことを思ってくれてありがとう。でも、取り入れるかは別」モデル・ギャビーが考える善意のアドバイスとの向き合い方

アドバイスには感謝、でも聞き入れるかどうかは別

ーー自分以外信じるなってことは逆に言うと自分は信じろってことですよね。

ギャビー：そうです。そうやって育ってきたから、自分を信じて、自分が決定を下す。それで、うまくいかなかったら、もうそれは自分の器量だからしょうがない。はい、次！　みたいな。逆に、考え込むとかすごく苦手なんです。もちろんそれが仇となる時もあります。でも、自分でちゃんと一つ一つ決める、人に託さない。パパには本当にずっとそう言われました。そうやって、強い生き方を教えてもらって、本当に感謝しています。
その生き方を教えてもらっていたから、TEN CARATに入る時も、専属モデルになれるんだったら事務所に入れるってことだよね、と思って、専属を取りに行くとか。そうやって、自分を過小評価したりとか、周りの声に流されることなくやってこれたのかなと思います。

ーー貧しい家庭から夢を追うって、すごく勇気のいることだと思います。社会には、夢を追うよりまず安定しなさいとかっていう圧力みたいなのがあったりしますし。 

ギャビー：私は、周りの意見は聞いてないかもしれないです。もし何か言われても、それは私のやり方、私がやるべきことじゃないなって思う。安定して欲しいって言う理由もわかるし、助けようと思って言ってくれてるんだから、それは優しい意見。ありがとうって思うだけ。でも、私のことをそこまで考えてくれてるんだって思うだけで、じゃあ相手の考えを取り入れないといけないかっていうのは、また別なのかなと思います。
 

夢を追う人の背中を押すような作品

ーーギャビーさんと同じような逆境の中で、夢を追うか悩んでるような方がいたら、どういうメッセージを送りますか？

ギャビー：そういう迷っている時期って、言葉で言っても、なかなか入ってこないこともあると思うんです。あんまり言葉にするとなんか嘘くさくなるのが怖くて。だから、この写真集を見て欲しいです。
写真集の名前が『FAITH』っていうんですけど、自分のミドルネームで、自信とか信頼とか、そういう意味なんです。本当に自分を信じること、自分がどうなりたいかを考えること、それを伝えたいし届けたい。私の今後の活動を見て欲しいですし、ちゃんと信頼に応えられるような生き方をして、信じられる大人になりたいなと思います。

ギャビー：そして、信頼できるリアルな人、嘘をつかない人っているから、ちゃんと目を見て人と話して、信じられる大人を見つけて欲しいです。私にはそういう大人が周りにたくさんいたので幸せだったんです。