ビタミンCの効果を発揮する美容成分は? どうやって摂ればいい?

化粧品成分ハンターが選ぶ「スキンケアを変えるならこの1本」。美白・UVケアの最前線、40代からはどう使う?_img0
写真:Shutterstock

美白といえば、ビタミンCを思い浮かべますよね。皆さんもご存知の通り、ビタミンCはメラニンの産生を抑制するだけでなく、保湿力や肌の弾力を高める万能な美容成分でもあります。できれば1年を通して摂取することをおすすめします。
さて、このビタミンCですが実はいろいろな種類があって、日本国内で登録されているビタミンCの種類は80近く、海外では100を超えているくらい豊富にあるのです。

ビタミンCも種類によって得意・不得意がありますが、まずは手っ取り早くビタミンCの働きを効率良く肌に効かせる方法をお教えします。
 


●ビタミンCと一緒に摂ると(美白)効果が高くなる「成分の掛け算」


ビタミンCは単体で摂るよりも、ある美容成分一緒に摂ったほうがビタミンCの効果をより高く得られることをご存知ですか? それはビタミンA・B・Eの3つ。それぞれの働きを挙げてみましょう。

ビタミンA 肌荒れを抑える、疲労回復
ビタミンB 肌の抗酸化力がアップ、保湿成分・コラーゲンを増やす
ビタミンE 体の中の油に作用し、抗酸化機能が高まる

ビタミンB群は、皮膚や粘膜などを産生・維持に欠かせないビタミンです。シミやしわにもアプローチするナイアシンアミドもビタミンBに属する美容成分です。ビタミンCの効果をより高めてくれる、いわば縁の下の力持ち。肌にとっては大切な成分なので、サプリメントなどで摂るといいでしょう。

 

 


化粧品成分ハンターが選ぶ「まず変えるならこの1本」

化粧品成分ハンターが選ぶ「スキンケアを変えるならこの1本」。美白・UVケアの最前線、40代からはどう使う?_img1
 

化粧水・乳液・美容液・クリームなど、今年も各カテゴリーからたくさんの製品が登場します。美白ケアは「重ねてつける」ステップがとても効果的なので、ラインやシリーズ使いがおすすめ。ですが、まずは今お持ちのスキンケアを1本変えてみるだけでもOKです。

1本変更するとしたら、美容液です。美容液はメインで効かせたい機能とその他の機能とのバランスが非常に良いため、シミ対策はもちろん、保湿力もググッと上がる。使う側からしてもその効果を感じやすいアイテムなのです。

それからもうひとつ、40代からのお手入れとしてUVケアを必ずおこなってください。「今さら……」「肌がベタつくから……」と言わず、今日から始めてもらいたいケアですね。シミの根源は紫外線であることがわかっているなら、紫外線対策は必須。日やけ止めや化粧下地を有効活用しましょう。

美白ケアは「シミ=点」から「肌=面」のケアへと守備範囲が横に広がり、さらに広げない・留まらせない「合わせ技」のケアへと進化していくでしょう。「炎症防止×メラノサイト」で肌の鎮静を、さらに「メラノサイト×代謝アップ」でメラニンを追い出すこと! 化粧品を上手に選び、自分の肌に合った賢いお手入れしてください。


いかがでしたか。つい先日もパリで開催された世界最大の美容業界の展示会「In cosmetics(イン・コスメティクス)」に足を運び、世化粧品原料や処方・技術など、最新の科学とトレンド最前線を覗いてきたばかりの竹岡さん。「新しい美白成分の発見もありました。しかもAIを駆使してある植物の中に最強の美白成分が見つかったんですよね。近々、製品化されるのでは? それもまた楽しみですね」(竹岡さん)。
今年の春は学んで楽しくきれいになる美白ケアから。ぜひ、お試しを。


撮影/後藤渉
イラスト/Sumi
取材・文/長谷川真弓
構成/國見香
 

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