今回ご紹介のマンガは『能面女子の花子さん』。まずは何も言わずにこの表紙をご覧ください。なんですか、このインパクト。
こ、怖い!

 

艶やかな黒髪をなびかせた制服姿の女子高生。ヘルシーな太ももを惜しげもなく見せた制服姿が青春まっさかり感満載です。だがしかし能面。なぜ!? 書店や電子書籍で見かけたら二度見すること間違いありません。

何を隠そうこの表紙の女子高生が作品の主人公・泉花子さん。代々能面を受け継ぐ家庭の事情によってこのような姿で生活を送っています。

物語は高校生になった花子さんの新入生代表の挨拶から。

 

入学式に参列する学生は「なんだあれ!!?」と顔にタテ線(=青ざめていること。漫画好きにはもはや常識ですね!)。そりゃそうですよ、能面は無表情の比喩になるほどですから。表情が読めなかったら、何を考えているかわかりません。謎だらけの主人公は存在感たっぷり。当然、花子さんのいない教室でも話題は持ちきりです。外の廊下でしゃがみ込んで聞いている花子さん……。落ち込むよね、と思いきや、

自分の第一印象を聞く機会なんてないでしょ

むしろその状況を楽しんでいます!
とにかくこの作品、「そう来るか!」の連続。お弁当の時間になると必ず教室から出て行ってしまうやんごとなき理由、文化祭でお化け屋敷をやることになった時の花子さんの意志……。幼なじみのイケメンけんちゃんは花子さんにずっと片思いをしているし、能楽界のプリンスは一目惚れしちゃうし。

 

さらに次々に登場するキャラクターも濃くて見逃せません(お母さん、やはりその能面でいらっしゃいましたか……)!

読み進めていくと次第に能面への恐怖が薄れ始めます。むしろ「あ、嬉しそう」とわかるように! 実は本来の能もアングルや陰影によって表情の演出をするのをご存知でしょうか。その技法が漫画でも生かされているのです。

表情が理解できるようになると次に目が離せなくなるのが、花子さんの所作の美しさ。天井から糸で引っ張られているかのようなスッとした背筋。箸の持ち方、物の受け渡し方、学生鞄の持ち方、笑うときの仕草……。能面を被ってもなお隠しきれないそのたおやかさ! 顔が見えようが見えまいが花子さん、貴女は美しい!

次から次へと押し寄せる意外性の連続にハマる人続出の『能面女子の花子さん』が連載されている漫画雑誌「BE・LOVE」は、11月30日発売の1月号でなんと創刊40周年! 

アニバーサリー号を記念して、『能面女子の花子さん』の1巻を丸ごと無料公開してもらいました!

▼横にスワイプしてください▼

続きは「コミックDAYS」で>>

 

『能面女子の花子さん』

著者 織田 涼 講談社

家庭の事情で能面をつけて生活する女子高生・花子さん。見かけはホラー、中身はキュートな花子さんのスクールライフは、恋あり、友情あり、能面あり!! まわりの視線もなんのその! 能面女子の青春コメディ!! 
 

 

祝「BE・LOVE」創刊40周年!
深見じゅん、末次由紀ら豪華作家陣の色紙プレゼントも!

創刊40周年を記念して、『悪女』『くるみ』『むぅぶ』など同誌にて長く活躍した深見じゅんが約5年ぶりに描き下ろしエッセイを特別寄稿。往年の人気キャラクター達も登場し、ファンにはたまらない内容になっています。また創刊40周年を祝うBE・LOVE作家陣の色紙プレゼントも! 第1弾となる1月号では深見じゅん、末次由紀ら7名の色紙が紹介されます。

表紙は現在アニメ3期も大好評放送中の『ちはやふる』。単行本も累計2500万部を突破、12月13日(金)に発売される新刊43巻ではアニメCVを務める瀬戸麻沙美、宮野真守らのカラオケ入りドラマCDに加えて、末次由紀描き下ろしイラストによる箸&箸袋も付いた豪華仕様の特装版が発売されるなど、ますます盛り上がりを見せています。

1月号は、「ちはやふる」「能面女子の花子さん」のほか、これまでミモレでもご紹介した「おちたらおわり」(すえのぶけいこ)、「おっさんずラブ」(山中梅鉢 原作:TVドラマ「おっさんずラブ」 制作:テレビ朝日 脚本:徳尾浩司)、「傘寿まり子」(おざわゆき)、「生徒諸君! Kids」(庄司陽子)、「ほぼねこ 私のお母さんには肉球がある」(三津キヨ)、「ゆりあ先生の赤い糸」(入江喜和)なども掲載。

2020年、創刊40周年イヤーを迎える「BE・LOVE」をどうぞお楽しみに!!

人気コミック一挙試し読み! 「BE・LOVE」公式サイトはこちら>>