おそらくfafaさんは、今の状況に不満とストレスが溜まりに溜まってしまって、自分でもどうしたいのかよく分からなくなっているのだと思います。そういうときは、第4回の回答でもお話させていただきました「お恨み帳」がお勧めです。今はご主人と義母への怒りでいっぱいになっていると思われますので、それを書き連ねることで、まずは外に吐き出しましょう。
もう1つ、取れる対策があります。おそらくfafaさんはもともと、「自分がこうしたい、ああしたい」という意思を、あまり強く持たれないタイプではないかと思います。つまり、決めることが苦手なタイプではないかと……。こういう人は“他人軸”の生き方になりやすく、周囲の人への期待や依存度も大きくなりがちです。そうすると、期待した結果が得られない場合は、人を責める言葉ばかりが出るようになってしまいます。今一度、自分の親子関係や育ってきた環境などを見直し、自分の意思や意見を確立する試みをおこなう必要があるでしょう。つまり、生き方を“他人軸”から“自分軸”へと変えるのです。
“自分軸”に変えるときは、仕事がかなり助けになってきます。自分が興味ある仕事に打ち込むと良いでしょう。仕事を頑張ることは経済的にもプラスになりますから、その点でも良い作用をもたらしてくれるはずです。
あまり興味のない仕事をされている場合は、趣味を持ったり、何か好きなことに打ち込むようにされてください。そのとき注意してほしいのは、“私”が好きなことをおこなう、ということです。“他人軸”になりやすい人というのは、つい人の好きなものに乗っかってしまうところがあるのですが、それで全く意味がありませんから。
夫婦というのは、どっちが上だとか、どっちが正しいとか、とかく競争になりやすいものです。自分がどうしたいのか分かっていないと、ただその競争が激化してしまうだけです。まずは“自分軸”の生き方に立て直すことで、自分の意思をクリアにしましょう。そして自分がどうしたいか見えてきたら、あらためてご相談いただければと思います。離婚の選択肢も含め、取るべき方法についていろいろとアドバイスを差し上げられると思いますから。
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- 根本裕幸1972年生まれ。1997年より神戸メンタルサービス代表・平準司氏に師事。2000年にプロカウンセラーとしてデビュー。以来、述べ15000本以上のカウンセリングをこなす。2001年、カウンセリングサービス設立に寄与。企画、運営に従事し、2003年からは年間100本以上の講座やセミナーもこなす。2015年より独立。フリーのカウンセラー、講師、作家として活動している。『いつも自分のせいにする 罪悪感がすーっと消えてなくなる本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』(大和書房)、『子どもの将来は「親」の自己肯定感で決まる』(実務教育出版)など著書多数。ブログはコチラ→https://nemotohiroyuki.jp/ この人の回答一覧を見る
- 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『FRaU』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る
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