ただ、そうは言っても苦しいわけですよね。ラクになるには、今回送っていただいたご自分の相談内容を10回ぐらい読み直してみると良いかもしれません。そうすれば、たいへん失礼ながら「私、ちょっとおかしなこと言ってるかも」という気持ちになりはしないでしょうか?
全然そうは思わないというなら、立場を逆にして考えてみましょう。たとえば15歳ぐらい離れた60代の男性が、みにーさんのことを同じように黙って思い詰め、みにーさんの同僚を「彼氏ではないか」と疑心暗鬼の目で見ていたとしたら、どう感じるでしょう? みにーさんに足りていないのは彼に関する情報ではなく、自分を客観視する視点ではないかと思うのです。
今なら、彼に関しては“いい思い出”で終われます。でも、このまま思い詰めてしまうと、彼に対してうっかり変なことを言ってしまうかもしれません。また同僚の女性を「この子が彼女かも」と思ってイジメてしまう可能性もあります。そうなったら、彼から「この人、大丈夫?」とマイナスの感情を抱かれたり、周囲に白い目で見られたり、そんな状態を招いた自分に対して激しい自己嫌悪に陥ったりなど、いろいろ残念な事態につながってしまうでしょう。
今が、深い傷となるか、素敵な思い出で残せるかの瀬戸際です。そこは40代女性ならではの賢さを発揮して、上手に距離を取ってください。素敵な人に恋をして胸ときめかせること自体は、いくつになっても、相手と何歳差でも、美しく尊い感情です。それを自分で踏みにじってしまわないように、ここはひとつ踏ん張っていただければと思います!
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- 石原壮一郎1963年生まれ。コラムニスト。月刊誌の編集者を経て、1993年に『大人養成講座』でデビュー。以来、『大人の女養成講座』、『大人力検定』、『大人の合コン力検定』など大人をテーマにした著書を発表し続けている。近著に『9割の会社はバカ:社長があなたに知られたくない「サラリーマン護身術」』(飛鳥新社)、『本当に必要とされる最強マナー』(日本文芸社)、『大人の人間関係』(日本文芸社)などがある。 この人の回答一覧を見る
- 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『FRaU』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る
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