ただ、そうは言っても苦しいわけですよね。ラクになるには、今回送っていただいたご自分の相談内容を10回ぐらい読み直してみると良いかもしれません。そうすれば、たいへん失礼ながら「私、ちょっとおかしなこと言ってるかも」という気持ちになりはしないでしょうか?

 

全然そうは思わないというなら、立場を逆にして考えてみましょう。たとえば15歳ぐらい離れた60代の男性が、みにーさんのことを同じように黙って思い詰め、みにーさんの同僚を「彼氏ではないか」と疑心暗鬼の目で見ていたとしたら、どう感じるでしょう? みにーさんに足りていないのは彼に関する情報ではなく、自分を客観視する視点ではないかと思うのです。

 

今なら、彼に関しては“いい思い出”で終われます。でも、このまま思い詰めてしまうと、彼に対してうっかり変なことを言ってしまうかもしれません。また同僚の女性を「この子が彼女かも」と思ってイジメてしまう可能性もあります。そうなったら、彼から「この人、大丈夫?」とマイナスの感情を抱かれたり、周囲に白い目で見られたり、そんな状態を招いた自分に対して激しい自己嫌悪に陥ったりなど、いろいろ残念な事態につながってしまうでしょう。

今が、深い傷となるか、素敵な思い出で残せるかの瀬戸際です。そこは40代女性ならではの賢さを発揮して、上手に距離を取ってください。素敵な人に恋をして胸ときめかせること自体は、いくつになっても、相手と何歳差でも、美しく尊い感情です。それを自分で踏みにじってしまわないように、ここはひとつ踏ん張っていただければと思います!
 

連載一覧はこちら↓↓

・年下男性に片思いした50代女性の、苦しい恋からの抜け出し方
・【町内あるある】夫以外の身近な男性にときめいてしまうママの本心
・「いい人いないの?」私生活への面倒な質問には2つの切り返し方があった
・その格好でどこ行くの?!突然おしゃれに目覚めた中年夫に妻の悲痛な叫び
 

PROFILE
 取材・文/山本奈緒子

 

前回記事「認知症検査どう受けさせる?介護が始まる前に考えたい「親の老い」との付き合い方」はこちら>>

ライフスタイルのお悩み回答者一覧
 
 
  • 1
  • 2