常連ミモレッタさんのマダム・ビジュ―様のリクエストにお応えして、ダンスのレッスンに行く日のスタイルの巻。

「スタッフの今日のコーデ」やパリブログを始めて、今まで絶対に好んでやらなかった、自分の写真を定期的に撮る、という作業をするようになった。本人は、TPOに合わせてコーディネートをガラッと変えたつもりでも、着地点は結局いつもの雰囲気に落ち着く。相変わらず同じような物が好きで、飽きもせずに似たような格好をしているのだなぁと気付く。

母から譲り受けたヴィトンのスピーディ。スポーツや旅行に。若い人ほど普段使いに、カジュアルにガンガン使うのがパリスタイル。

そう思う反面、定番のアイテム達は、ディテールや着こなし方に、小さな変化が見える。大草モデルのこのアクアスキュータムは、通常のものより丈が九センチも長いし、ワッペンや刺繍でカスタマイズするのが断然今の気分。ヴィトンのバッグも、母の時代ではこんな持ち方をしていなかっただろうし、いつか友人のグラフィティアーティストにデッサンを入れて貰おうかと目論見中だ。

 

人も服も、時代と共に確実に変化している。こういう小さな拘りが、他人の目には判らずとも、自己満足の世界で良い。そして、それに敢えて触れられた時に、待ってましたぁ!とばかりに思いっきり自慢をしてみたい。ね、ファッションってそういうところ、ありませんか?

レギンスのデザイナー、アマンディーヌ。彼女がクリエイトするLuvie(リュヴィー)のスポーツウェアは、美しさと機能を兼ね備える。パリブログの方でレポート予定です!

今回着用のレギンスは、お友達がディレクションするブランド、Luvie(リュヴィー)のもの。スポーツウェアが、機能しか追及されていなかった時代に育ったが故に、今まで全く興味が無かったし、こんなにもバラエティに富んで、お洒落なものがあるのを知らなかった。パリのファッションが、よりカジュアルに、よりストリートに、更にはスポーティになっている今、新旧クリエーターが挙って素敵な作品を生み出している。

夏用に狙っているのがこのモデル。自粛中の部屋着にもピッタリ。この上にざっくりとTシャツやセーターを羽織って。

レギンスなんて照れくさくて、身につけたことが無かったけれど、まぁ何と快適な事。心なしか足が長く、スタイルも良く見えるぞ。夏になったらさ、やっぱり白だよね。この小花柄のモデルには、同系色のベアトップかホルターネックのタンクトップを合わせて、心軽やかに家で過ごしたいな、なんて。まぁその頃には外出制限、終わっていると良いけれど、ね。

冒頭の写真のレギンスがこちら。モデルさんとの格差はノーコメントでお願い致しますね。良ぉ~く見ると、レオパード柄では無いのが分りますか。

さて、ダンスのレッスンはお決まりの、コロンビア式サルサが週二回。行先はパリの中心地、マレ地区にあるダンスセンター。五十年の歴史があるこの場所には、劇場とレストランが併設され、パリの文化交流の場として輝き続けてきた。

マレ・ダンスセンター Centre de danse du Marais 41, Rue du Temple 75004 Paris 歩行器のお婆ちゃんも頑張っています。リハビリ帰りかな。

十七世紀に建築された由緒ある洋館が、当時の趣を残しつつもモダンなスタジオに生まれ変わったという美しい場所。百人を超える教師陣が在籍し、四百を超えるレッスンが週毎に繰り広げられている。(新型コロナウィルス対策につき現在営業自粛中です。)

バレエ、タンゴ、ヒップホップ、フラメンコにジャズ。ここではあらゆるダンスが学べる。写真右上は我らがマリツッア先生のサルサ・コロンビアーナ。見学・体験も随時受付け。レッスン再開後、興味のある方は是非お立ち寄り下さい。
バッグの中には、水、ポカリスエット(粉末)、二種類のダンスシューズ、替えのTシャツ、タオル等が入っています。アカデミーのトップスに着替えると、途端に気合が入って、上手に踊れる様な気がする。

スポーツウェアが、私のワードローブに新しく加わった。定番的でクラシカルな私のスタイルに、ピリリとスパイスを効かせてくれるのが嬉しい。ファッションはいつでも、新しい発見と驚きが一杯で、飽く事を知らない。幾つになっても、私を丸ごとフレッシュにしてくれる、頼もしい相棒なのである。

前回記事「パンチの効いたアイテムだけ。パリ風ワンマイルウェアに願いを込めて」はこちら>>

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