気になるけれど、おいしい食べ方がわからないからと、購入をためらう新顔野菜はありませんか? 一度試してみると、新しいおいしさが発見できるかもしれません。そんな野菜のひとつ、真っ赤なビーツを使ったボルシチのレシピを、『かんたん家計ノート2021』の堤人美さんの料理特集からご紹介します。
 

 

ボルシチ


 材料(4人分)
牛すね肉(または牛ばら肉)……400g

A|塩……小さじ1/2
 |こしょう……適量

ビーツ……250g
キャベツ……200g

B|玉ねぎ……100g
 |セロリ……1/3本
 |にんにく……1かけ

小麦粉……適量
オリーブ油……小さじ4
塩……小さじ1/4
レモン汁……小さじ2
サワークリーム、おろしにんにく、ディル……各適量

 作り方 
1 牛肉は大きめの一口大に切り、Aをまぶしてラップで包み、冷蔵庫に一晩おく。

2 ビーツは皮をむいて1cm角の拍子木切り、キャベツは太めのせん切りにする。

3 Bはすべて薄切りにする。

4 1に小麦粉をまぶし、鍋にオリーブ油小さじ2を熱したところに入れ、中火でこんがりするまで両面3分ほど焼き、とり出す。

5 4の鍋にオリーブ油小さじ2と3を入れ、弱火にしてふたをし、5分ほど蒸し炒めにする。4を戻し入れて水カップ4を注ぎ、あくを除きながら20分ほど煮る。

6 2を加えてふたをし、30分ほど弱火で煮込む。塩で調味し、仕上げにレモン汁を加える。

ビーツは切って生のまま加える。生のビーツがなければ缶詰でも。

7 器に盛り、サワークリームにおろしにんにくを混ぜてのせ、ディルを添える。

 

晩秋から冬にかけて出回る新顔野菜。色鮮やかなものは食卓が華やかに!(左上から時計回りに)「ロマネスコ」カリフラワーの仲間でその形から別名、黄緑サンゴとも。「紫キャベツ」レッドキャベツともいわれ、巻きがしっかりしていて、やや苦味があるのが特徴。「ビーツ」ボルシチに欠かせない甘みと赤い色が特徴の野菜。缶詰がおなじみ。「スティックセニョール」茎ブロッコリーともいわれ、グリーンアスパラガスに似た甘みと食感がある。

 

『かんたん家計ノート 2021』
著者 編集/講談社

25万人が支持する「日本で一番売れている一番かんたんな家計簿」の2021年度版。巻頭の第一特集は、野菜やスパイス使いに定評があり、かんたんに作れておいしいレシピが評判の料理研究家・堤人美先生の「彩り野菜で 四季のごちそう」。スーパーなどの野菜売り場に増えてきた新顔の野菜やハーブを使った旬の野菜たっぷりのごちそうと、フルーツを使ったさわやかなデザートを紹介します。

堤人美 Hitomi Tsutsumi

料理研究家のアシスタントを経て独立。手軽に作れ、おいしくおしゃれなレシピに定評があり、雑誌、テレビなど多方面で活躍している。『野菜がおいしいのはスープだから』(学研プラス)、『ほっとくだけで味が決まる 漬けたら、すぐおいしい!』(講談社)など著書も多数。


料理製作/堤人美
 撮影/斎藤浩(本社写真部)
 スタイリング/吉岡彰子
構成/庄司和以