更年期症状は100人いれば100通りの症状があり、一人ひとりに合わせた対処法が必要になります。10月の初旬に不正出血があった40代の美容ライター。
子宮頚がん、子宮体がんの検査をしたところ「異常なし」で、まずはホッと胸をなで下ろしました。
そうなると、やはり「更年期」かぁ。
今までが平穏無事に過ごせただけで、これからの人生、どう過ごしていくか、真剣に考えなければなりません。
アヴェニューウイメンズクリニックの院長である福山千代子先生に、更年期症状と向き合う治療法やおすすめの生活習慣についても相談してみました。

 

「「更年期」はどうやって始まる?突然の不正出血で知った美容ライターの体験記」>>

「血のかたまりが…生理が3週間続く非常事態、婦人科に行って出た診断は?」>>

【更年期障害】治療をした方がいいかどうかの判断基準は?_img0
 


更年期障害とどう向き合う?その方法は?

更年期障害についての取材をしていたこともあり、多少の知識はある方……でも自分事となると全く頭が働かず、一人でパニックに。「更年期障害ってどんな症状だっけ?」「対処法は何だっけ?」と質問したいことが頭の中を巡りましたが、でも一番に質問したかったのは、

「先生、私は更年期障害の治療をした方がいいの?」

ということ。

正直、「更年期はまだ先のこと」と、自分事として考えていませんでした。
多少の疲れや寝不足、手足の冷えなど更年期障害に起こりうる症状はありましたが、果たして更年期で起こっていることなのか否か断言できなかったですし、症状もあったり・なかったりなので、優先順位が低かったんですね。

ですが今、不正出血、3週間続く生理を経験し、更年期は間違いなく近くまで来ている(もう片足を突っ込んでる)としたら、早いうちから対策を練っておきたいと思うのです。

福山先生にそのことを伝えたら、
「生理後の体調を聞くと元の生活、コンディションに戻ったようですね。ひとまず様子見でよいと思いますよ」と返ってきました。

「今の状態を総合的に考えたら、ホルモン治療はしなくてもよいと思います。今回は何かしらの原因でホルモンのバランスが崩れ、出血が止まらなくなりましたが、今、普通に生活が送れているなら特に問題ありません」。

なんと〜。何か拍子抜けしてしまいました。

「更年期はすべての女性に等しく訪れます。ですが、全員に同じような症状がでるわけではありません。
日常生活を送るのがキツいと感じる人もいれば、その一方で、症状が出ない人もいる。実際、その時を迎えてみなければわかりませんよ」と福山先生。
「今、普通の生活に戻り、特に悩みがないようでしたら、それで十分。治療や薬に頼らなくていいのであれば、それはそれで良いことなのだから」と。ごもっとも、ですね。

「でも」と福山先生は、警笛を鳴らします。「無知でいることはよくありません。更年期障害の症状や対処法、日常の生活習慣でできることがあるのか知っておくと、心に余裕が持てますから」。

【写真】不正出血からの3週間続く生理……診断と治療法
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