毎年思うのですが、お正月明けの「エンジンがかからなさ」といったら、尋常じゃないですよね。この事態にさらに追い討ちをかけるのが、冬の寒さ。朝の準備は、いつも以上にいろんなことが億劫になってしまいがちです。お弁当作りも、そのひとつではないでしょうか。時間をかけず、3ステップくらいで、パパッとお弁当が作れたら、なんて夢のような話が……実はありました!
“ゆーママ”の愛称で親しまれる料理研究家・松本有美さんの著書『スープストックで朝楽ちん♪ ゆーママのスープのお弁当』は、保温性の高いスープジャーを活用した、スープのお弁当を提案する一冊。スープのもととなる「スープストック」を作り置きすることで、毎朝の調理時間は超時短で済むというのがポイントです。そこで今回は本書から特別に、和・洋・中それぞれのスープストックの作り方と、3つのスープレシピをご紹介します! 

 

松本有美さん:料理研究家・カフェ&キッチンスタジオオーナー。「ゆーママ」の愛称で作りおきやお菓子、パンのレシピを掲載したブログやInstagramが人気を集める。TVや雑誌、企業のレシピ開発、広告などで活躍。『きょうの料理』(Eテレ)の講師としても好評を博している。2016年「レシピブログアワード ママの料理部門 グランプリ」、17年「 LINEブログ オブ ザ イヤー クリエイティブ賞」、19年「フーディストアワード トレンド部門グランプリ」を受賞。『ゆーママの簡単!冷凍作りおき』 (扶桑社)など著書多数。著者累計は55万部を突破。
【公式blog】https://ameblo.jp/kys-ttt
【LINE公式ブログ】https://lineblog.me/yuumama/
【Instagram】@yu_mama_cafe/

 


ストックレシピで大人気の“ゆーママ”こと松本有美さんのスープのお弁当に欠かせないアイテムが、「スープジャー」です。いろいろな種類が販売されていますが、本書ではサーモスの「真空断熱スープジャー」300mlを使用。最大の特徴は、なんと言ってもその保温性の高さ。この保温性を活かすからこそ、朝の時短が実現するのです。

このスープジャーを使ったお弁当は、「食べごろは作ってから3~5時間後」というのもポイント。これより時間が短いと加熱が足りなかったり、逆に6時間以上経ってしまうと冷めたり、腐敗の原因になってしまうので注意しましょう。また、漏れ防止のために、スープを入れるのは「8分目までを目安」にしてみてくださいね。

ゆーママのスープお弁当は、「スープストック」という、スープのもととなる濃縮ベースを作り置きすることが朝の時短のコツです。これを水でのばしたり、ちょい足しをするだけで自在なアレンジが可能に。調理工程の基本は「①スープストックをのばす」「②具材をに加えて煮立てる」「③スープジャーに移す」の3ステップなので、あっという間に出来上がります。
 

「スープストック」を使ったカンタン3ステップをチェック!
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スープジャーを使ったお弁当ならではの注意点と特徴をお伝えしましたが、ここからはいよいよ、ゆーママとっておきのスープストックと、スープレシピをご紹介していきます。
 

【スープストックその1】だししょうゆスープ

 
 

だししょうゆストックは、なんと冷蔵で約3週間の長期保存が可能。冷蔵庫に常備しておけば、忙しい朝の心強い味方になってくれること間違いなしです。作り方は以下の通り、とっても簡単!

 材料(作りやすい分量・約8食分)
(A)
しょうゆ……大さじ6
みりん……大さじ2
酒……大さじ2

(B)
削り節……5g
だし昆布……5cm角1枚

 作り方 
① 鍋にAを入れて強火にかけ、沸騰したら火を止める。
② Bを加える。
③ 清潔な保存容器に入れ、冷めてから冷蔵室で保存する。


家にある調味料だけでパパッと作れる手軽さも嬉しいポイントですよね。
野菜はもちろん、肉にも魚にも相性ピッタリのだししょうゆストックを使った、とっておきのレシピはコチラ!

だししょうゆストックを使った『さば缶と豆苗のしょうゆスープ』

 

 材料(1食分)
さば水煮缶……1缶(190g)
豆苗……1/4袋(約50g)

(A)
だししょうゆストック……大さじ1
水……250ml

 作り方 
① 豆苗は根元を落とし、4cm長さに切る。
② 鍋にA、さば缶を汁ごと入れ、強火にかける。沸騰したら①の豆苗を加えて混ぜ、火を止める。

【ゆーママPOINT】
煮汁にもうまみと栄養がたっぷり詰まっているさば缶。汁ごと加えて余すところなくいただきます。豆苗は時間がたっても食感が残る、スープ弁当向きの野菜です。