スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。
昨年の9月に家族に迎えた保護猫のパニータ(部長)。年末に何かを誤飲してしまい、毎日病院に通った記憶も新しいですが、それ以外は毎日幸福そうに、穏やかに過ごしています。彼が来てから、繊細ゆえ不安定な日もあった末っ子は落ち着き、自室にいることが多かった長男はリビングルームにいるようになったし。ひなこも幸せそうで。ずっと動物と暮らすことに反対していた私も、その愛嬌と温かさに夢中。夫はとにかく生き物好きなので、もう、毎日パニータと密に交流しています(笑)。
人が好きで、1人でいることも好きで。ゆったりと優しくて(私が末っ子を叱ると、私と末っ子の間に必ず入って彼女を守っている)、自分の好きなことにしか興味がなく。窓の外の鳥を眺めて1時間くらいじっとしているし→瞑想でもしているんじゃないかな、と思うくらい(笑)。気が向くと、犬さんのように人の後をついて回り、みゃーと鳴き。マインドフルネス(過去や未来ではなく、今この瞬間に意識を向けること)を地でいくなあ、パニータ。「小さきもの」をお迎えしたつもりだったのに、私たちがすっかり彼のペースにゆったりと巻き込まれ、なんか自分らしさを取り戻している感じ。
「ずっと動物と暮らすことに反対していた」のは、毎日があまりに忙しく。3人の子供たちもかなり個性的で、学校に「呼ばれていくこと」やケガも多いので、もう1つ命を、と思うと、もう即座に「無理無理~」と。実は5年以上、こうしたやり取りが私と夫、特に末っ子ともあったのですが、「飽きる勇気」のライティングや校正を進めながら、思ったの。「自分の小さな硬い価値観を一度横に置いてみるべきだな」と。新しいことをワクワクしながらスタートしているように見えて、こんな思い込みを、ずっと持ち続けているなんて――と自分の本に背中を押された感じでした(笑)。そうして、結果良かった~~~。
もちろんこれからも、生き物ですもの。いろいろ心配もあるとは思いますが、5人家族が自然と6人家族になり、本当に良かったし、あの時新しい価値観を取り入れて良かったなあ、と実感しています。
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