スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

冬は何を着てもコンサバティブが過ぎるなあ、とか。どうも今っぽさではなく、婦人らしさが全面に出てしまうなあ……こんな悩み、もっている方、多いのではないでしょうか? ずばり、コートが「きちんとし過ぎているのかも」しれません。「きちんと」というのは、例えばセットインである、タイトフィットである、もしくは丈が短い――なんていうのもあるかもしれません。そう、律儀で正統で真面目なコート。着ている人をそのまま映すこうしたコートも良いのですが、もし、「もっとラフで自由で、フレッシュな印象になりたい」のなら、少し大き目サイズのコートに移行しましょう。

 

肩のラインが落ちて、身頃には余裕があり、少し広がるシルエットで、かつ長さがたっぷりある――そんな1着。私も今年はそんなコートばかり着ていました。

例えば一昨年買った、ドゥロワーのシルバーグレーの1枚。厚手のニットを着ても、私とコートとの間に空気が通るイメージ。袖もしっかりボリュームがあって、どんなインナーを合わせてもストレスがないのも好き。もちろん、この適度に大きなシルエットが、カジュアルで◎。
 

そして昨年、秋の終わりにH BEAUTY & YOUTHで買った、イヴ サロモン アーミーのもの。かなり大きい(笑)。まるで布団のよう(笑)。けれど、インナーを薄手にしてボトムも細身にすれば、逆にバランスがとりやすい! リバーシブルで使いやすく、取り外し可能な大き目のフードが付いているので、その日の気分でコーディネートできるのもポイント高! 短めの髪をタイトにアレンジしてから着るようにしています。

もし冬のスタイリングが「イマイチ決まらない」と思っている方、ぜひ、コートを大きめにトライしてみてください♡
 

大草 直子

この袖のボリュームが今っぽい♡ シルエットが良い意味でルーズ! バッグはヴァレクストラ。
アマークストアのタートルネック、ユニクロのスウェットと合わせて。靴は随分前のチャーチです。


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