鈴木先生によると、そもそもふくらはぎが太くなってしまう一番の原因は「歩き方」なのだそう!
いい歩き方は、足首の動きを担う骨「距骨(きょこつ)」をうまく使えている状態。ふくらはぎの筋肉に負荷をかけず自然と歩行ができるといいます。

 

一方、悪い歩き方は「距骨」をうまく使えていないため、ふくらはぎの筋肉に頼っている状態に。こうなると、ふくらはぎの筋肉はみるみる発達、“たくましいふくらはぎ”が出来上がるというわけです。

ふくらはぎの成長を阻止するべく、「距骨」をうまく使いこなせる“やわらかい足首”を作るのが次のストレッチです!

 

歩き方が変わる!「足首リセット」


いい歩き方に変わるためのストレッチは、「距骨」をぐいぐい押しながら、カラダを前後にゆらすだけ。ふくらはぎはマッサージしても、足首の“骨”にアプローチするという発想は、なかなか自分では思いつきません。
この機会に、ぜひ「距骨」の位置を意識してみましょう。

 

① くるぶしを親指でおさえる
② 親指を前にすべらせて、でっぱりのところでおさえる
③ 親指で足をおさえたまますねを垂直にする
④ おさえている部分を支点にして、上体の前後運動を20回×左右1セット

すでに足首がやわらかい状態の人は、上の絵の姿勢になった時に、つま先よりひざが前に行くそうです。なお、上体の前後運動を行う際、脚の前(すねの部分)やふくらはぎに痛みを感じたり、詰まったように感じたら無理は禁物。カラダが伸びやすくなるお風呂上がりなどに試してみるといいそうですよ。

凝り固まった筋肉をしっかりほぐし、カラダ整えることでやせやすい体質を作ってくれる鈴木先生のストレッチ。それらを、たかツキさんがどんなふうに、どんな場所で実践したかを細やかな描写で伝える本書は、コミック感覚で読める楽しい一冊です。おうち時間の相棒にもピッタリなので、気になる方はぜひ手に取ってみてください。


【著者】たかツキなほりさん:『姿勢改善 恋するストレッチ』で第9回新コミックエッセイプチ大賞受賞。
【Twitter】@tktknhl


【監修】鈴木孝佳さん:姿勢&不調改善を専門とするパーソナルトレーナー。パーソナルトレーニングスタジオ「b{stoic」ヘッドトレーナー。著書に『全人類、背中を丸めるだけでいい』(講談社)、『ねこ背を10秒で治して人生を変える!』(宝島社)などがある。
【Twitter】@takasuzuki1123

 

『筋トレざせつ女子が行き着いた 1分やせストレッチ』
著者:たかツキなほり 監修:鈴木孝佳 KADOKAWA 1210円(税込)

「筋トレしてもやせない!」と嘆くたかツキなほりさんに救いの手を差し伸べたのは、トレーナーの鈴木孝佳先生。姿勢・ゆがみの改善に着目し、やせやすいカラダづくりのためのストレッチを紹介します。おうちだけでなく職場でも行える簡単なポーズも多数収録! さまざまな工夫をしながら日常にストレッチを取り入れていく、たかツキなほりさんのエッセイマンガも励みになること間違いなしです。


構成/金澤英恵