⑤謝り犬(自責思考)

 

心の中に「謝り犬」がいる人は、なにかトラブルが発生したときに、原因を調べないままに「自分の責任だ」と思い込み、すぐに謝ってしまいがちです。このような「自責思考」の人は、いつも自信が持てずにいます。

たとえば、プロスポーツチームの監督が、どこかのチームに大敗したり、成績が悪かったりすると、「私の責任です」といって辞任したという話を聞いたことがないでしょうか。監督だけの責任ではなく、練習環境が悪かったり、選手のパフォーマンス不足など原因はさまざま。その検証もしないパターンです。このようなネガティブな自責思考は、自己肯定感の低下を引き起こしてしまいます。

 

⑥批判犬(他責思考)


「謝り犬」とは逆に、「批判犬」が住みついている人は極度の「他責思考」で、なにか問題が起きたときに自分に責任があるとは考えず、他人を非難したり批判します。
明らかにその人のミスでトラブルが起きたとしても、「自分は悪くない!」「そっちがしっかりしていれば!」というように、周りに対して衝動的に怒りや不満などのネガティブ感情をぶつけてしまい、対人関係がうまくいかなくなることがあります。

⑦無関心犬(無責思考)


「無関心犬」タイプは、問題が起きても「自分には関係ない」と考えがちな「無責思考」の持ち主になります。
そのような人は「仕方がない」「なんとかなるだろう」「関係ない」と、面倒や努力を回避しようとします。楽観的な思考の持ち主との違いは、無責思考の人はその出来事から完全に手を引くことです。

このような「思い込み犬」たちに対処するためには、まずネガティブな感情のパターンに気づくこと。そうすれば、ネガティブな思い込みをコントロールしやすくなるでしょう。