「全部 夢のまま」で思い出す懐かしのジャケット写真
乃木坂46に世間が抱くイメージが「清楚」「ノスタルジー」だとしたら、「ごめんねFingers crossed」は少しテイストの異なる楽曲。強いていえば、ガールクラッシュな印象を受けます。ちょっぴりコアなところでいうと、2013年リリースの「世界で一番 孤独なLover」を彷彿とさせるような。MVでもメンバーがカーチェイスをしていたり、とにかく“クールでカッコ良い乃木坂”を見ることができる。
“クールでカッコ良い乃木坂”というのは、シングルの表題曲だと「制服のマネキン」(2012年)や、「命は美しい」(2015年)、「インフルエンサー」(2017年)、「夜明けまで強がらなくていい」(2019年)で体現してきましたが、「ごめんねFingers crossed」は恋を失った切なさのようなものも含まれており、また違った乃木坂を見ることができます。
「ごめんねFingers crossed」もすごくいいのですが、筆者の推しは、カップリング曲「全部 夢のまま」です。初期の頃、青春の一ページを切り取ったような写真がCDジャケットに使われていたのですが、その時代の儚い雰囲気を彷彿とさせるようなメロディとダンス!
3期生の与田祐希がセンターで、1期生の星野みなみ・4期生の筒井あやめが脇を固めている同曲。各期の“可愛い妹キャラ”が並ぶ布陣も、楽曲のテイストと合っていてしっくりと来ます。MVの世界観もとても素敵なので、ぜひチェックを!
“新しい乃木坂”を更新しつつも、“今までの乃木坂”のイメージを守っていくという想いが伝わってきたシングル「ごめんねFingers crossed」。
表題曲センターの4期生・遠藤さくらは、“クールさ”も“儚さ”も表現できる逸材なので、今後の乃木坂も楽しみです。前回センターを務めた「夜明けまで強がらなくていい」もカッコ良い楽曲だったので、“クールな乃木坂”を担っている印象が強いですが、筆者的には昨年、『乃木坂46 8th YEAR BIRTHDAY LIVE』で披露した「帰り道は遠回りしたくなる」の儚くも力強いパフォーマンスが心に残っていて。いつか、「君の名は希望」(2013年)や、「何度目の青空か?」(2014年)のようなテイストの表題曲でセンターに立つ姿も見てみたいです。
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