全国の離活中の皆様、いかがお過ごしでしょうか。
緊急事態宣言などの影響もあり、調停や協議が思うように進まない方も多いかもしれません。
調停ってただでさえなかなか進まないのに、コロナ渦での離活はより大変ですよね。
取材や知人の紹介を通して、離活中の方やシングルマザーの方のお話を聞く機会も多いのですが、そのたびに「離活中に知っておけば良かった」「皆さんにもお伝えしたい」と思う離活ネタが、まだまだたくさんあることに気付きます。
離婚は大変です。
繰り返しになりますが、この連載は離婚を美化するものでも、おすすめするものでもありません。
ですが、世間体に縛られ、ご自身やお子さんの真の幸せから遠ざかっている方が、悩んだ末に「離婚したい・離婚しかない」と希望した場合には……私がその背中をそっと押せたり、心の葛藤から少しでも自由になるためのアドバイスができたらと思っています。
今回は、離活を終えられた先輩方の有益な経験談を、そして何かと大変な離活を支えてくれる「離活仲間」の価値について、ご紹介したいと思います。
離活テク① 弁護士、探偵にお金をかけない方法
さて、離婚といえば「絶対弁護士をつけなくてはいけないの?」と身構えてしまう方も多いのですが、必ずしもそれが有効な戦略とは限りませんよね。
連載の4回目にも記載しましたが、弁護士をつけて調停などに進むと、話し合いがより「戦い」に近い雰囲気になってしまうことも多く、精神的な疲弊度はグンと上がります。
そして、弁護士に依頼すると着手金、成功報酬など金額もそれなりにかかるため、離婚を決意しても調停や裁判という未知の世界に尻込みし、立ち止まってしまう方も多い印象です。
ですが最近、調停や裁判を覚悟し、弁護士事務所の無料相談に5回も行ったという女性からお話を伺う機会がありました。
その方は聞きたい質問を事務所によって分け、1時間毎の無料相談で得た法律の知識を元に当事者間で話し合い、行政書士に公正証書作成を依頼。
離婚にかかる費用を最小限に抑えることができた、ということでした。
たくさんの事務所から話を聞いたことにより、すぐに調停に移行させようとする事務所や、逆にじっくり話を聞いてくれる事務所などの違いもよくわかったそうです。
現在はADR(日本語では裁判外紛争解決手続)と言って、トラブルに詳しい専門家が当事者間に入って仲裁をする解決方法もあります。
弁護士費用に比べると安価で利用できたり非公開であったりするので、ご自身のケースに合わせて利用を検討してみるのも良いかもしれません。
またある女性は、当時の夫の浮気現場を押さえたいという思いから探偵事務所で見積もりを取りましたが、1日で最低6万円以上かかる上に料金体系も複雑なため、一度は依頼を諦めたそうです。
ですが、ふと「便利屋さんに頼むのはどうだろう」と思い立ち、密会場所の見当をつけ、当初の予算よりも低い金額で、デート現場の動画撮影に成功。
裁判などに使用する目的ではなく、話し合いを有利に運ぶための動画だったので、結果的には探偵に依頼するまでもなく目的を果たせたということです。
こうした情報は、一人だとなかなか得られませんよね。
経験の共有もですが、同じような境遇の離活仲間を作るメリットは、他にもたくさんあります。
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