beauty

5フェイスラインが上がって見える！リフトアップヘアで輪郭美人に

2021.8.20

小澤佐知子

「最近、輪郭がぼやけたみたい」、「頬のたるみ、どうやってカバーしよう……」なんてお悩みなら、ヘアスタイルを変える時期。髪型のデザインですっきりとした印象は作れるんです。

輪郭に自信がなくなったら、頬は隠さず、適度に出すべし

美人の条件のひとつに「美しい輪郭」がありますが、年齢と共に知らず知らずにシャープなラインが崩れていきます。最近は、髪型ひとつでお手軽にリフトアップを演出できるんです。

輪郭をカバーしたいと思うと、つい髪で頬やおでこを隠しがちですが、ペタンと張りつくストレートヘアではメリハリがなく、むしろ顔を大きく見せてしまいます。重要なのは“出す所”、“隠す所”を計算しながら骨格にメリハリを与えること。自然な髪の立体感が、頬をシャープにして憧れの小顔感を演出します。

ヘアスタイルで大人のフェイスラインを美しく。今回はショート、ミディ、セミロングの３つのデザインを紹介します。

輪郭の縦と横の幅を計算した、理想的な卵型ボブ

河瀬有紗さん・38歳

「年齢と共に、まぶたから口角までの幅が広くなり、たるみが気になるようになりました」と河瀬さん。重力に負けない理想的な卵型フェイスに近づくため、河瀬さんの美しいおでこをあえて出す戦略に。その分、縦が協調されないよう、シルエットはボブベースにしてから低めのレイヤーを入れて適度なボリュームをプラス。頬骨辺りに丸みを出すことで横幅を足すと、理想的な卵型風フェイスの完成です。カラーはベージュブラウンで清潔感のある印象に。
担当スタイリスト・木村亜沙美さん（K-two AOYAMA）

Side
ぼんのくぼ（うなじの中央の窪んだところ）辺りからグラデーションのように段を入れることで、潰れやすい後頭部にボリューム感が出るので、横顔美人に。

Back
裾がキュキュッと引き締まると、首元も美しく見えます。これぞ、女らしさを失わないショートスタイル！

Point！
セミウェットで
ツヤっぽく輝きのある印象に

１
バーム系のスタイリング剤は、オイルのツヤとワックスのスタイリング力の両方が楽しめるのでおすすめ。小指の第一関節分ぐらいの量を取り、手のひらで溶かします。

２
溶かしたバームを指先まで広げたら、毛先側から持ち上げるようにして手のひら全体で揉み込んでいきます。バックも同様に行いましょう。

軽やかさと小顔感が手に入る、王道・ひし形フォルムヘア

星山明美さん・39歳

艶やかな黒髪が目を引く星山さん。直毛のため、サイドがペタンとして地味に見えやすいのが悩みだとか。そこで、ハチ上にはレイヤーを入れて軽さを与え、毛先側は少しだけまびいてひし形フォルムに調整しました。自然なひし形による小顔効果で黒髪でも抜け感が生まれ、輪郭も引き締まった印象です。きちんと感がありつつ、どこか洗練された上品スタイルの完成です。
担当スタイリスト・三田知花さん（K-two AOYAMA）

Side
直毛の髪とは思えないほど軽やかさが加わり、サイドシルエットも明るい印象になりました。

Back
髪全体の質感がほんのりエアリーになることで、黒髪でもバックスタイルが重く見えません。

Point！
サイドを少しだけ空けてひし形の角を演出

前髪とサイドがつながる耳たぶあたりの毛束は、ひし形の角を作るイメージで開くようにスタイリングを。平面に見えやすいボブに奥行きが生まれ、輪郭をシャープに演出します。カットで質感調整をしているので、ドライヤーで根元を起こすよう乾かすだけで実現します。

自然なメリハリと奥行き感で表情も明るい雰囲気に

稲本美和子さん・36歳

輪郭に変化が現れた大人世代の場合、シンプルなロングヘアは顔全体が下がった印象になりやすく、老け見えしてしまうことも。適度に抜け感と揺らぎを加えて自然な躍動感を出すと、輪郭も締まって見えます。そこで、前髪は程よく間引いてシースルーバングに、全体は表面を軽くしてエアリーな質感に調整し、空気感のあるフォルムに整えました。髪から輪郭や額が適度に覗くことでメリハリが生まれ、小顔の印象になります。
担当スタイリスト・木村亜沙美さん（K-two AOYAMA）