イライラをまき散らす人へはどう対処する?


とはいえ、そのときは冷静になれたとしても、またいつ何を言われるか分かったものではありません。どこの会社にも、コンプライアンス意識が低くて平然とパワーハラスメントをしたり、イライラすると部下や同僚に当たり散らすような人はいます。

そのように常にイライラしている人には「他人に負けたくないので、どんなときも気を張っている」という特徴があります。自分を正当化することに長けていて、会議などの席では強引にでも周囲を自分の意見に従わせようとする傾向があります。また、良かれと思って助言や忠告をされても「反論された」「邪魔された」などと悪意にしか捉えることができず、他の人の意見には耳を傾けないところがあります。こういう人と付き合っていくのはとても厄介です。

常にイライラをまき散らす人と付き合うのは不快であることこの上ありません。どうしても我慢ができないようなら、そのような人とは心理的にも物理的にも距離をとってしまうのも手。極力話さない、近づかないことを徹底し、何か言われてもまともに取り合わなければいいのです。

 

ただし、「どこへ行っても気が合わない人はいる」ということは覚えておくべきです。気が合わない人すべてと距離をとっていたら、キリがありません。100点満点の理想郷なんて存在しない、と割り切った方が楽に生活できるでしょう。もし、イライラをまき散らす人との距離を取れない状況だとしても「無理しても仲良くなろう」とか「気に入ってもらえるために努力する」などとは考えないことです。

 

本人がその気にならない限り、他人を変えることなどまず不可能。自分がその環境でどう快適に過ごすかを考えた方が合理的でしょう。仕事上で必要なら、さらっとした表面的な付き合いで十分です。他人の評価軸を中心に考えることはやめて、自分がどうしたいかという評価軸で物事を見ることをおすすめします。