スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

我が家は、キャンドルや鏡やガラス。小物で、少し硬質な素材を使うことで、限られた空間に緩急をつけるようにしています。ソファーや椅子、クッション、カーテン。意外と布が多い住空間。少しほっこりした印象になりがち。あ、ほっこりが悪いわけではなく、私はただ、落ち着かないの(笑)。人によっては、クールすぎると無理、という人もいるから、ぜひ、塩梅してくださいね。

 

話を戻すと、硬さ、堅さを入れたいから、コーナーの目立つ部分に、ガラスや鏡を。パウダールームのZARA HOMEの拡大鏡は、インスタに載せると、必ず問い合わせがくる人気者。キャンドルもガラス製が多いから、活用。あとは、花器もそう。花を活けないときも、フラワーベースはあえてしまいこまず、飾っておくように。

これは、温かな素材感のニットワンピースに、ボリュームのあるシルバーのネックレスを重ねるのと同じイメージ。

こんなことを考えていると、インテリアもファッションと同じだなあ、と思います。立体感や奥行き、スペースはもちろん違いますが、考え方は同じ。

インテリアも、できるだけ遠くから眺める、そしてコーナーのようなディテールを観察してみたら。意外とやるべきことが見えてくるかもしれません。

全身のシルエットやカラリングを引きの目で見ること、アクセサリー使いや足元の組み合わせ、寄りの目で見ること。そう、ファッションに必要なことと同じです。
 

大草 直子

憧れのサンルイのキャンドルホルダーは、友人夫婦から。ああ、美しい。キャンドルに火を灯すと、ガラスを透かし、ドラマティックな影絵が壁に。
例えばこんな感じ。無彩色、モノトーンでまとめた全身に、アクセサリーを効かせて。デニムはアッパーハイツ、ニットはAMARC STORE、ネックレスはCHANELです。


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