〜児童期(小学校低学年~中学年ごろ)〜
Q:子どもに、はじめての生理(初経)の準備をどうさせる?

A:子どもが初経を迎える前に、生理用ショーツやナプキンなどのグッズを一緒に用意しましょう。最近は生理用アイテムの選択肢も増えています。

 

●生理用ナプキン
ドラッグストアやコンビニなどで手に入り、気軽に使えます。生理用ショーツの股の部分に貼りつけて、腟から流れる経血を受け止めます。
大きさや厚さのバリエーション、横漏れしにくいように羽ありのものなどさまざまなタイプがあるため、使い心地や経血量に応じて使いわけてください。腰までガードしてくれるショーツ型のナプキンもあるので、夜も安心して寝ることができます。
同じナプキンを長時間使い続けると、経血が漏れてしまったり、清潔でなくなったりしてしまうため、2〜3時間おきに取り換えましょう。洗って繰り返し使える布ナプキンもあります。

 

●タンポン
細長い棒のような形をしたもので、腟の中に入れて経血を吸収します。太さや吸水量の異なるもの、タンポンを正しい位置に入れるためのアプリケーター付きのものや手で入れるものまで、さまざまなタイプがあります。
最初は、アプリケーター付きの細いタイプを使うのがおすすめです。メーカーの使い方動画もあるため、見ながら使ってみるといいでしょう。ナプキンよりも長時間使える上に、使用中は経血が漏れないのでプールにも入ることができます。
経血量によって、4〜8時間以内に交換してください。使用後は、生理用ナプキンと同じようにサニタリーボックスに捨てましょう。

●吸水ショーツ
吸水生地を使用しているため、ショーツをはくだけで経血を吸収してくれます。経血のついたショーツを、重曹を溶かした水につけおきします。そのあとは、ほかの洗濯物と一緒に洗濯機で洗いましょう。小学生高学年くらいから使えるサイズ展開のメーカーもあります。

●月経カップ
シリコンなどでできたカップを腟内に直接入れて経血を受け止めます。慣れないうちは、パンティーライナーと一緒に使うと安心です。洗って繰り返し使えますが、衛生を保つために消毒が必要です。

いまの時代、生理用品の選択肢はとても広がりました。保護者でも使ったことがないグッズがあるかもしれませんが、「使ったことがないから子どもにも使わせない」のではなく、使い方を一緒に確認しながら、合うものを探してみてくださいね。

生理用品について説明する際に、ぜひパンツの洗い方もセットで教えてください。「生理の血がパンツについたときは、自分で軽く洗ってね。血はお湯で洗うと固まってしまうから、水やぬるま湯で洗うといいよ。軽く洗ったあとは、いつも通り洗濯カゴに入れてね。パジャマに血がついてしまったときも、同じようにすれば大丈夫だよ」と伝えるといいですよ。

女の子の場合、おりものがパンツにつくこともあるので、日ごろから自分でパンツを洗う習慣をつけておくのもおすすめです。