スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

日が差すと、まだ夏の余韻が感じさせられ、朝晩は少し肌寒い。このフラジャイルで繊細な、日本特有の「秋」が好きです。この時にぴったりなのが、カシミヤ100%の半袖ニット。ケイトというニューヨークのブランドで、一昨年色違いで買いました。素材の良さ、デザインの良さはもちろんですが、このニットの美しさは、肌に溶け込むような「スキンベージュ」。トープでもない、いわゆる肌色。少し透ける「甘編み」なのも!

 

ピンクやグリーン、褪せたブルーなど――カラフルボトムが豊作の今年、「合わせる色」に迷ったときは、「迷わず」スキンベージュを選びましょう♡

肌の色、なので、結局どんな色ともマッチングはパーフェクト。例えばフクシアピンクのようにブルー味のあるピンクだって、デニムはデニムでも、グリーン味が強いアッパーハイツの新作でも。ほかにも、もちろんプリントだって! せっかく選んだ「色」を際立たせたいから、「色」と同じように強い黒、ではなくてスキンベージュを。メイクアップの最後にプラスする、まるで粒子の細かいパウダーのように肌になじんで、美肌効果も高いことを付け加えておきますね。
 

大草 直子

ニットはケイト、デニムはアッパーハイツ、バッグはエルメス。スニーカーはオールドコンバース。微妙な色のデニムにもスキンベージュは似合います。
少し肌が透けるニットが、ますますその人自身になじんでくれる。バングルは海外で買いました!

ニット#ケイト
パンツ#エルーラ


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