スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。
2年前に購入した、ケイトのカシミヤ半袖ニット。先日着たトープ色の1枚の色違いです。素肌に柔らかくしっとりとしたカシミヤ――ありがたくって涙が出るほど美しい肌心地です。今までは1枚で着ることがほとんどでしたが、今年はレイヤードで。マディソンブルーの5分袖シャツと重ねるのがお気に入りです。
毛足の長い華やかな黒に、コットンのきっぱりとした白が加わり、1枚で着るのとは全く違う印象に。シャツだって、ほとんど単品で着るばかりでしたが、こうやって、「シャツらしいパーツ」を生かすことだってできるのです。シャツをシャツたらしめるのは、知性のある襟、色っぽさが映るカフス、そして少しカジュアルな裾。ここを精一杯生かすと、「シャツに慣れた人」に見えるのではないでしょうか。
半袖ニットだけではなく、トレーナーや長袖ニットのアンダーにだって。工夫するのは楽しいですね! そして、気温の繊細な移り変わりは、「曖昧な時期の着こなし」を優しく鍛えてくれます。
素材と色、質感、シルエット、異なる2枚をレイヤードしたので、ジュエリーもミックス。新旧、そしてブランド、素材も自由自在に。
このシーズンならではのおしゃれです。
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