新型コロナウイルスの影響から緊張状態が続いた2021年も、気づけばあと2ヵ月。混迷の1年を経て迎える2022年は一体どんな年になるのでしょうか? そして私たちがしておくべき心の準備とは? 「オリエンタル占星術」などの占い師・水晶玉子先生にお聞きします。

気になる未来を覗く前に、まずは毎年恒例の答え合わせ&振り返りからお届け! オリエンタル占星術、十干十二支(じっかんじゅうにし)、西洋占星術など、あらゆる知識を駆使して水晶先生が2021年を総括します。

 

コロナのパンデミックが起こった2020年は、十干十二支では「庚子(かのえね)」の年。庚には“大きな岩”のようなイメージがあることから、水晶先生は「コロナは、例えるなら地球に大きな隕石が落ちたような衝撃」だったと言います。その衝撃で“子(ねずみ)”が一斉に散っていくかのように、人と人のつながりも断たれることに。混乱の中迎えた「辛丑(かのとうし)」の2021年は、そうしてバラバラになった「つながり」を結び直すことがテーマでした。

「2020年は家族以外には会えないとか、家族と同居していても発病したらひとりで頑張るしかなくて、それまで以上に個人での行動が求められました。そこから私は、2021年は個と個のつながりが結び直されると予想したのだけど、実際はどちらかというと“紐(ひも)でつながれた牛”のように、昨年の重苦しい雰囲気をそのまま引きずってしまった1年でしたね。コロナの混乱、閉塞感という好ましくない“つながり”を断ち切ることはできませんでした。

それでも後半は移動制限や人数制限が緩和されたり、ワクチン接種が進んだことで、人々のつながりも少しずつ戻ってきました。個と個がつながるのはもちろんだけれど、コロナ禍で浸透したデジタル技術がさらに進化して、音声SNSサービスが生まれたり、リアル中心だったイベントのオンライン配信や、テレビ番組の同時配信も本格化。これもつながりの結び直しの一環だったと言えそうです」

 

心のしんどさだけじゃなく、現実の厳しさが増した1年

 

長期化するコロナ禍の生活では、「庚子」の2020年とはまた違う“つらさ”を「辛丑」の2021年に感じた人も多かったのでは? と水晶先生。

「五行説で見ると、2020年の庚は【陽】の気で、2021年の辛は【陰】の気。陽の時は精神面に影響を及ぼして、陰の時は現実面が動くと言われています。だから今年は心がしんどいだけじゃなく、お金とか生活のこと、そうした現実問題に直面した方が多かったかもしれません。初めて経験する自粛生活に【10万円の特別定額給付金】や【GoToキャンペーン】もあって、不安な中にも多少自由なムードが漂った2020年と比べても、2021年は緊急事態宣言やまん防の長期化、変異株拡大による医療逼迫と、現実面での対処の難しさが際立った1年だったように思います。

天中殺(てんちゅうさつ)の視点でみると、2020〜2021年は『子丑(ねうし)天中殺』でした。子丑の年が天中になるタイプの人は、実力がある・しっかり者・努力家という特徴があって、【企業や社会の根幹を支える】ような役割を担っている人も多いんですね。そうした人たちが天中殺だったので、社会全体も不安定になりやすかったのではとも考えています。過去を振り返れば、リーマンショック、オイルショックも子丑天中殺の時なんですよ」

大人も子どもも、食事中もさらに真夏でも、一年中外せなかったマスクについては、水晶先生によると少し明るい兆しが……?!

「私が毎年『開運暦』を出しているオリエンタル占星術では、2021年は『觜宿(ししゅく)』の年。“觜”という字は“くちばし”を意味するのですが、それこそマスクってくちばしみたいでしょう? くちばしができたみたいにマスクが外せない状況が続いたのも、私には觜宿を象徴しているように思えました。2022年には觜宿から『参宿(しんしゅく)』という宿に移りますから、マスクを外せる機会が少しずつ増えていくのではないか、そうなることを願っています」

次ページ▶︎ ここ数年の働き方・社会の変化が総決算へ

あの言葉も当たってた!
水晶玉子さんの2021年予測をダイジェストでプレイバック

▼右にスワイプしてください▼

 
  • 1
  • 2