次にご紹介するのは、低脂肪のサラダチキンを使った食べ応えもある“筋骨”メニュー。鶏肉の中でも鶏むね肉は、筋肉の合成を促す栄養素「ロイシン」の宝庫だそう。今はコンビニなどでも手軽に買えて、おうちでもレンジで気軽に作れる(レシピは本書参考)ので、常備たんぱく質として冷蔵庫に入ておくと便利ですね! この「サラダチキン」を使った料理は、「サバそぼろ」を衣に見立てた一品です。

 


長生き調味料「サバそぼろ」を使ったレシピ②
「チキンナゲット」


サバそぼろに混ぜた強力粉が、レンジ加熱でほどよく焦げて香ばしさも楽しめます。低エネルギーでダイエットにもおすすめ。

 

 材料(1人分)
・サラダチキン……50g
・フリルレタス……2枚
・かぼす(輪切り)……1枚

【A】
・サバそぼろ……大さじ2
・砂糖、強力粉……各小さじ1

 作り方 

1. サラダチキンはラップをかぶせ、めん棒でたたいてほぐす。

2. 耐熱ボウルにラップをはずした1を入れ、混ぜ合わせたAをのせる。ふんわりとラップをかけ、電子レンジ(600W)で2分加熱する。取り出して3cm幅に切る。

3. 器にフリルレタスを敷き、2を盛り、かぼすを添える。

 

いかがでしたか? 年齢を重ねた一人暮らしや夫婦二人暮らしで、たくさんの料理を作るのは大変です。かといって少量の食事のためにいくつものお鍋を洗うのも面倒ですよね。でも、村上さんのレシピは「レンジでチン!」で簡単に一人分から作れ、栄養価の高いできたてごはんをいただけるのが魅力。買い出しも億劫になる寒い季節、【長生き調味料】と常備食材を活用して、健康をサポートする筋骨レシピを取り入れてみてはいかがでしょうか。

著者プロフィール
村上祥子(むらかみ・さちこ)さん

料理研究家。管理栄養士。公立大学法人福岡女子大学客員教授。福岡県出身。料理家のキャリアは50年以上。2022年2月に満80歳を迎える。43歳のとき、福岡女子大学で栄養指導講座を担当。糖尿病治療食開発のため、油控えめの1人分が短時間に調理できる電子レンジに着目し、研鑽を重ね、電子レンジ調理のオーソリティとなる。生活習慣病予防や時短料理・発酵パンなど、時流に合ったレシピ開発に精力的に取り組むとともに、実生活のアイデアから生まれたバナナ黒酢やたまねぎ氷Ⓡ、にんたまジャムⓇ などの健康食がたびたび大ヒット。「ちゃんと食べて、ちゃんと生きる」をモットーに、各メディアで活躍中。500 冊以上の著作は累計975万部を超え、現役高齢料理家としての生き方にも注目が集まる。

『80歳、村上祥子さんの元気の秘訣は超かんたんレンチンごはんだった!』
著者:村上祥子 世界文化社 1760円(税込)

著者累計975万部超! 電子レンジ調理で有名な村上祥子さんが、筋・骨・腸を健やかに保つ手作り常備調味料8種を初公開。長生き調味料を活用したレンチンレシピは、筋肉をふやして骨量を維持し、血行促進や疲労回復・腸活にも役立つシニアに嬉しい一品ばかり! 現役高齢料理家である村上さんの、元気の秘密を覗くミニコラムも。未来の健康のため、毎日の料理効率化のために、知っておきたいレシピがたっぷり詰まった一冊です。


構成/金澤英恵

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