世の中には、さまざまな情報が流れています。メディア媒体や発信者によって、真逆の情報が伝えられていることもあります。私たちが情報を取捨選択していくためには、どうしたらいいのでしょうか。


多方面の情報に触れることが大事!

 

人は、「自分にとって都合のいい情報」を信じ、そうではないものは「そんなの嘘だ」と排除してしまう傾向があります。
でも、その情報が正しいのかどうかというのは、自分が当事者であったり、実際に見たり聞いたりしない限り、判断がつかないことが多いもの。だからこそ、多方面からの情報に触れておくことは大切なのです。
自分の意見とは違うものがあっても、やみくもに否定しないで「“そういう意見”もあるんだ」と保留しておくことが大事。保留にしていたら、そっちのほうが真実だと分かったときには、受け入れられやすくなりますしね。

「色々な情報を得てしまうと、頭が混乱してしまうからヤダ!」と思う人もいるでしょう。ただ、もし自分が誤った情報を鵜呑みにして、その通りに行動して失敗したとしても、責任は自分でとるしかないことが多いです。
大げさなことを言っていると思うかもしれませんが、「自分や大切な人の身を守るためにも、色々な情報に触れ、そのなかで自分が正しいと思えるものを取捨選択できるようになる」ことは重要なのです。
このとき、巷にある「ネット情報は嘘ばかり」という先入観は排除しておいたほうがいいこともあります。主要メディアの紹介していることが正しいこともあれば、場合によっては、その出来事の当事者が流すネット情報のほうが真実であることもあります。実際に記者が取材をしても、色々な大人の事情で番組(記事)にできない、なんてことはあり得るかもしれません。もちろんそんな状況下でも「真実を伝えたい」と思って奮闘している記者の人たちがいることを信じたいものですが。

メディアは場合によっては、人を誘導することもあります。良い、悪いはさておき、例えば、ビジネス商戦のイベントは、大々的に取り上げますしね。
これは周知の事実ですが、バレンタインデーに女性が好きな男性にチョコレートを贈るというのは、日本独特なものです。お菓子メーカーの戦略であり、メディアによって作られた習慣といってもいいかもしれません。
民放のテレビがCMの広告費によって番組を作っているのであればなおさら、スポンサーの意向に沿った内容になることは、当然のことだと言えるでしょう。

さまざまな情報から自分が信じられるものを選ぶためには、あるコツがあります。それは、「その情報を流している人の意図まで理解しようとすること」です。
例えば、メディア媒体にはそれぞれ傾向があり、「伝えたい方向性」が決まっていることもあります。だから、特定の媒体だけを信じるのではなく、さまざまな情報に触れて、そのなかで信じられる情報を選んでいったほうがいいでしょう。
さらに、テレビ番組、新聞、雑誌の記事には、尺やスペースがあります。つまり、その限られたところで紹介するためには、取材した情報を「切り取って編集する」必要が出てきます。
だからこそ、多くの情報には発信する人間の意図が含まれるし、逆を言えば、意図がないような情報はグダグダで何を伝えたいのかさっぱり分からないものになってしまうでしょう。
多くの人が「人気のある媒体の記者であれば、問題ないだろう」と思いがち。もちろんそれだけ情報発信に対して訓練してきた人たちではありますが、能力には個人差があります。「世の中を良くしたい」と思って発信している人もいれば、「自分の手柄になるから」という利己的な目的を持っている人もいるでしょう。だから、「この媒体だから」という先入観はない状態で情報に触れたほうがいいでしょう。

ネット情報に触れる場合、気を付けたほうがいいことがあります。それについては、次のページで紹介します。
 

次ページ▶︎「ネット情報との付き合い方」について

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