年末年始に休みになることで、自分のことについて振り返る人は多いものでしょう。そんななか、「自分は何のために生きているのだろう?」と疑問に感じる人は意外といます。
孤独や不安を抱きながらそんなことを考えてしまうと、悪い方向に進んでしまう危うさがあります。そんなクエスチョンが出てきたとき、“自分にとっての答え”を出すためのヒントを紹介します。


夢や目標が「生きる意味」になることがある

 

もし、「何のために生きているのだろう」と疑問が生まれたら、今の自分の状況、内面を客観的に見つめることが大切です。人によっては、「生きる目的」を失っているから、生きている意味に対して、疑問に感じてしまうこともあるでしょう。
実は、私自身、30歳目前のとき、「自分はなぜ生きているのか」が分からなくなってしまったことがあります。死ぬ気まではなかったのですが、生きる意味を見失ってしまったのです。
当時は、一緒に暮らしていた婚約者とお別れし、さらに、子役からやっていた演劇を引退し、「自分=舞台で演じる人間」くらいに思っていたので、自分のアイデンティティを失ってしまいました。
自分にとって大切なものを何もかも失ったように感じた状況で、お金もなかったし、若いとは言えない年齢であったこともあり、まるで漫画のセリフのようですが、本気で「お先真っ暗だ!」と思ったのを、今でも覚えています。
自分がどこに向かって進んでいったらいいのかが分からなかったのですが、とにかく生きていかないといけないので、まずは生活費を稼ぐために働き始めました。はじめの数か月は夢も希望もない状態で、ただただ仕事をして生きていたのですが、目の前にあることを一生懸命やっていくとさまざまな発見があり、「自分に向いていること」や「今後、やりたいこと」が分かってきたのです。
それからは、とにかく変化することを恐れないで、自分が心惹かれることに挑戦していきました。その結果、生きがいや自分の使命なども見えてくるようになり、現在に至ります。

 

これはあくまでも私のケースに過ぎませんが、新たな夢や目標が出てくると、「何のために生きているのだろう」とは思わなくなっていました。
必ずしも生きる上で、夢や目標が必要なわけではありませんが、もし今、「何のために生きているのだろう」と疑問を抱いているのであれば、何か希望を見いだせるものを見つけることができたら、「生きていることの意味」に対して疑問を持ちにくくなることはあるでしょう。
そのためにも、何でもいいので、まずは1つ「興味があることに挑戦してみる」というのはおすすめです。人は経験をすることによって、大事なことを発見したり、学んだりすることは多いので、はじめの一歩を踏む込むことは重要です。
でも、それをただただやるのではなく、「心を込めて一生懸命にやること」「自分の心の声に敏感でいること」は大切です。この2つが伴うことで、その物事を通して、発見をしたり、大切なことを学んだりしやすくなり、「その後、自分がどうしたらいいのか」が見えてくるようになるからです。

自分のやりたいことが出てきたら、妥協しないで、納得するまで色々なことに挑戦してみるといいでしょう。その結果、「ただただやっていて楽しい」と思えるものに出合えることがあります。
そのときには、「今、この瞬間のために生きている」と思えるようになり、未来を気にしなくなってくるので、夢や目標が必要ではなくなってくることもあるのです。「今」の連続が「未来」なのだと思えるようになるからです。そういう人は生きていることに疑問を持つことはなくなってくるでしょう。

人によっては、「自分の存在意義」が分からないから、生きている意味を見失ってしまうこともあります。それについては、次のページで紹介します。

次ページ▶︎「自分の存在意義とは?」について

【漫画】彼女の「生きる意味」とは?
▼右にスワイプしてください▼