女優・篠原涼子を作った転機とこれから「自分自身を積み重ねていくと考えれば、年をとるのも悪くない」_img0
 

人には、それぞれ転機があります。

誰かとの出会いや、ひとつの決断が、その後の未来をがらりと変えてしまうこともあるから、人生は面白い。

3月12日(土)公開の映画『ウェディング・ハイ』の主人公・中越真帆も、ある人との出会いを転機にウェディングプランナーに転職しました。

演じた篠原涼子さんもまたさまざまな転機を経て今があります。女優・篠原涼子さんをつくったのは、どんな転機だったのでしょうか。

 


余興のシーンは、みなさんナチュラルハイでした(笑)
 

あるカップルの結婚式のドタバタを描いたオリジナルコメディ『ウェディング・ハイ』。個性豊かな登場人物がひしめく中、なんとか披露宴を成功させようと奮闘するのが、篠原さん演じるウェディングプランナーの中越真帆です。

「いろんなキャラクターが登場するのですが、一人ひとりが主人公になっているんですね。上司からのスピーチだったり、両親や友人の余興だったり、披露宴という限られた時間の中で結婚式ならではのイベントが次々と起きて、最初から最後までスピード感がまったく落ちない。台本を読んで単純に面白い! と思えたからこそ、他のことはあまり深く考えず、やらせていただこうという気持ちになりました」

女優・篠原涼子を作った転機とこれから「自分自身を積み重ねていくと考えれば、年をとるのも悪くない」_img1

 

結婚式は、人生最大のイベントのひとつ。新郎新婦にとっては一生の思い出となる時間だけに失敗は許されません。華やかな披露宴の裏側で、髪振り乱して汗をかくのがウェディングプランナーという仕事です。映画の予告でも、ガニ股走りで駆け抜ける篠原さんのコミカルな姿が映し出されていました。

「あそこは、(大九明子)監督が『普通にまっすぐ走るんじゃなくて、足を広げて走ってほしい』と。今回の中越に関しては監督からのアドバイスに従ってやらせてもらったことが多いですね」

代表作であるドラマ『ハケンの品格』をはじめ、コメディエンヌっぷりには定評のある篠原さん。けれど、今回、大九監督が篠原さんに求めたのは、あえて普通を演じることでした。

「台詞の言い回しに関しても、最初はもっと工夫をしていたんですね。でもそれを監督から『普通にしてほしい』と。今回登場するのは、本当に濃いキャラクターばかり。普通の人がいないから、中越には普通でいてくださいということでした。なので、笑いに走りたいなと思ったときも抑えめで。今回は、抑えて抑えて抑えて、ここまでかと思いながらも抑えてやりました(笑)」

タイトル通り、とにかくハイテンションな本作。篠原さんが撮影中に最もハイになった場面はどこだったのでしょうか。

「余興のシーンで監督から『笑ってください』と言われたんですけど、みなさんのお芝居が面白い上に、撮影が押していて、あまり寝てなかったので、ちょっとハイになっちゃって。笑わなくてもいいところまで笑っているぐらい、ずっと笑っていました(笑)。他のみなさんも、画面に映ってないところまでまるで自分が映っているかのような、やりすぎたお芝居をされていて。あのシーンはみんなナチュラルハイだったと思います(笑)」
 

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無邪気な笑顔が可愛すぎる……!
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