自分なら「なんとかいいバランスで」できないかと考える

 

健太は、上流階級のいびつな価値観が凝縮したような深山家に嫌気が差して一旦は家を飛び出し、実家を頼らずに自立。佐都という心強いパートナーと出会い、再び深山家に戻る決意をします。もしも松下さんが健太だったら、深山家に戻ったのでしょうか?

「究極の選択ですよね。深山家の中にいれば、何不自由ない生活を送れます。でもそれと引き換えに、何かを捨てなければならず、その何かというのが人として非常に大切なもので、深山家はそこが欠落してしまっているところがあります。でも、生き方を自分で決められないというのはやはり譲れないところではあるので、最終的には深山家を出るとは思うんですけど、なんとかいいバランスで行ったり来たりできないかとも思いますね」

 


自分自身が満足しているかどうかがエネルギーになる


生まれ育った特殊な環境に染まることなく、強い信念を持つ健太ですが、松下さんにも「これだけは」と思うものがあります。

 

「僕が極力努めて考えているのは、自分自身が満足しているかどうか。芝居していても、歌を歌っていても、舞台の上にいても、自分がこれでいいかどうかということを意識しています。でも、なかなか自分で自分に判を押すことってできないんですよね。どこか間違えたり、欠けてしまったりする部分があるんですけど、僕自身が満足いくものを、という気持ちを持ち続けている以上、仕事を続けられると思うし、満足いかないからこそ、もう1回、と頑張れるエネルギーになると思うような気がします。だから、『これでいいか』というところではいたくないと常に思っていますし、自分自身が満足いくかどうか、ということを自分に言い聞かせています」

 

そんな思いで演技や音楽、さまざまな役柄に向き合っている松下さんは、どんな健太を演じるのでしょうか? きっと、真っ直ぐと一本筋の通った魅力的な男性で、“やんごとなき一族”に果敢に立ち向かう姿を見せてくれるはず。ドラマ『やんごとなき一族』のオンエアが楽しみです。

 
 

松下洸平 Kouhei Matsushita
1987年3月6日生まれ、東京都出身。2008年に「STAND UP!」(洸平名義) でCDデビュー。09年にミュージカル『GLORY DAYS』に出演以降、俳優として舞台や映像で活躍。NHK朝の連続ドラマ小説『スカーレット』(19)でヒロインの夫、八郎役で人気を博す。最近の主な出演作に、舞台『母と暮せば』(18,21)、KERACROSS 第3弾「カメレオンズ・リップ」(21)、舞台 ケムリ研究室no.1『ベイジルタウンの女神』(20)、こまつ座『木の上の軍隊』(19)、『スリル・ミー』(18)、映画『燃えよ剣』(10月公開予定)、TV『ぐるナイ ゴチになります!』(21)、ドラマ『#リモラブ~普通の恋は邪道~』(20)、『MIU404』(20)、『知ってるワイフ』(21)、『最愛』(21)などがある。

<松下さん着用>
スーツ ¥143000/ブラックレーベル・クレストブリッジ(SANYO SHOKAI カスタマーサポート tel. 0120-340-460)


松下洸平さん、御曹司役に挑む、凛々しいスーツ姿
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<ドラマ紹介>
木曜劇場 『やんごとなき一族』
4月21日スタート 毎週(木)よる22時〜

©フジテレビ

出演者:土屋太鳳、松下洸平、尾上松也、松本若菜、渡邊圭祐、松本妃代、馬場ふみか、佐々木希、石野真子・倍賞美津子・木村多江、石橋凌
原作:こやまゆかり『やんごとなき一族』(講談社『Kiss』連載)
脚本:神森万里江、青塚美穂
音楽:木村秀彬
主題歌:milet『Walkin' In My Lane』(SME Records)
挿入歌:wacci『恋だろ』(Sony Music Labels)
プロデュース:宋ハナ
制作プロデュース:古郡真也
協力プロデュース:三竿玲子
演出:田中亮、三橋利行、水戸祐介
制作協力:FILM

制作・著作:フジテレビ
【公式HP】https://www.fujitv.co.jp/yangoto
【公式Twitter】@yangoto_fuji
【公式 Instagram】@yangoto_fuji


撮影/塚田亮平
ヘア&メイク/宮田靖士(THYMON Inc.)
スタイリング/丸本達彦(UNFORM)
取材・文/吉川明子
構成/川端里恵(編集部)
 
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