パリ在住のミモレブロガー大熊洋子さんが、寒暖差の激しいフランスの春での装いを紹介します。

 

最低気温7度、最高気温24度。一日の中で寒暖の差が激しいフランスの春は、人々が実に様々な格好をしている。

未だにウールのコートのご婦人が、しかめっ面で犬の散歩をしている傍ら、Tシャツ姿のお嬢さんがはつらつと、ゴム毬の様に弾んで歩きながら近所のリセに入って行った。

 

慌ただしく家を出た早朝に、ふと、こんなありふれた日常風景の中に自分が居られることを、心から嬉しく思った。

そんな私の装いは、中道をとっての良いところ取りとでも言おうか、季節外れ過ぎない程度の重ね着が最近の定番に。

 

スポーティなカジュアルスタイルは、ここ数年の生活の変化もあって、パリでも市民権を得ているのだが、私もだいぶ板についてきたかな、と思う。

「今日のコーデ」で何度も登場しているボーダーのマキシワンピを、今日はダウンベストとスニーカー合わせで。

大草さんとハウントがかつてコラボしたデュベチカのベストは、今週一番の私のヘビロテアイテム。真夏以外の年間を通してフランスでは大活躍している。ボリューミーなフード部分をわざと裏返してふくらませ、襟を立てる様に着るのが好き。

 

いつものクラッチに貴重品を入れて、研修先で使う資料や筆記用具はサブバッグに。マディソンブルーのパリ展示会で頂いたこのエコバッグは、まりこさんの筆跡がグラフィティーアートのようにカッコいい。そこには、「楽しむENJOY」という言葉が見える。

「今ある幸せに感謝し、集中し、それを享受することだね。楽しむんだ」

いつだか友人にかけられた言葉が、時間をかけてやっと自分のものになってきたかな、と感じる今日この頃。

大熊洋子さんの最新ルック
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